2013年08月13日

歩くと酷い息苦しさが…狭心症の場合|主治医が見つかる診療所〜健康診断では見つからない危険な病気発見プロジェクト第2弾「心臓」(8/12) その1


今回扱われた狭心症は労作性狭心症?


8/12の
主治医が見つかる診療所〜健康診断では見つからない危険な病気発見プロジェクト第2弾「心臓」
の話題です。


狭心症には大きく2つに分けて
労作性狭心症(体を動かすと症状が起きる狭心症)
安静時狭心症(=異型狭心症:安静時、特に早朝4時〜6時に発症する狭心症)
があるので(参考:Wikipedia)、
今回主治医が見つかる診療所で取り上げられたのは
最も一般的な労作性狭心症ですね。
安静時狭心症も日本では狭心症の4割だそうですので、注意が必要ですが、
番組趣旨とは違いますし、誘因は共通する部分が多いですし、
今回は番組内容に従ってそのまま行きます



狭心症とは


心臓そのものに血液を送る大切な血管「冠動脈」が
動脈硬化などが原因で狭くなってしまい、
心臓が動くために必要な血液が十分に送られず
心臓の機能が低下してしまう病気。
これが更に進行し血管が完全に塞がってしまうと
心筋梗塞などを引き起こし、突然死する可能性もある。
(ナレーション)



狭心症の症状


発症の7ヶ月前に健康診断を受けていた真下さん(男性 48歳)の場合
・ちょっと早足で歩いたり階段を上る時に100m走ったような息切れ。
 この時は10階程の深呼吸で症状が治まっていた。
・2ヶ月後くらいに次第に普通に歩いていても症状が出てきた。



なぜ健康診断で見つからなかったのか?「所見なし」「異常なしは」安全とは限らない!!


真下さん(48歳の男性)の健康診断結果は
心電図に関しては「所見なし」でした。


健康診断では心臓の検査に心電図が使われる、
心電図検査は心拍のリズムや強さを波形で表し心臓の病気を
発見しようとするもの。
しかし、
狭心症の場合、息苦しさなど発作を起こしている
まさにその瞬間の心電図を取らないと発見することはできない、
とのこと。
しかも、健康診断の心電図は安静な状態でごく短い時間しか計らないため
検査中に発作が起こる可能性は低く狭心症を見つけるのは困難。
とのこと(以上ナレーション)。


秋津壽男医師によれば、
健康診断にはちゃんとした法律があり、
心臓に関係しているのは心電図とレントゲンだけで、
この2つだけでは命に関わるような重大な疾患を
キッチリ見極めることは難しい、
とのこと。


ゲスト医師のお一人
大崎病院 東京ハートセンターセンター長で心臓血管外科の南淵昭宏医師によれば
「ああいう風に(番組に出た48歳男性のレントゲン結果)冠動脈3本ともみんな悪い、
っていうのは恐らく2〜3年前から同じような状況だったんだと思うんでよね。
ああいう状態でも健康診断の心電図だけでは分からない、ってことなんですよ。」


同じく大崎病院 東京ハートセンター副院長 循環器内科の細川丈志医師によれば
「健康診断で心臓の病気見つかるとは元々思ってませんでしたので。
心臓は安静にしてる状態であればあまり酸素を必要としない
動いた時に初めて血液が必要になりますので、そこで発作がでると。
安静の心電図で狭心症が見つからないことっていうのも非常に多いと思います」
とのことで、それじゃ狭心症に関しては心電図取る意味があまり無い感じですね。


番組主治医の上山博康医師によれば
『異常なし』とはこの検査で異常は見つけることはできませんでした
の意味で捉えないといけない」とのこと。



狭心症の早期発見法@ 血液検査の数値の変化に注意する


番組から取材を受けた真下さん(男性 48歳)の場合、
父親も狭心症、大動脈瘤で最終的には脳卒中で亡くなったとのことで、
血管系は若い頃から気を付けようと思っていたそうですが、
それでも健康診断の心電図の結果は問題なしだったので、
血圧
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値

中性脂肪値はあまり気にしていなかったようです。


が、
今思えば、去年くらいから
血圧は、20年前ぐらいからずっと144/91(mmHg)だったのが154/116(mmHg)

更に40代に入った頃からコレステロール値も上がり、
7ヶ月前の健康診断では更に悪化し
総コレステロール値基準値101〜250に対して275(mg/dl)

中性脂肪基準値35〜150に対して252(mg/dl)

LDLコレステロール値基準値70〜139に対して185(mg/dl)

となっていたそうです。


細川医師によれば
家族歴(家族や近親者の病歴)は心臓病では非常に重要
・「健康診断=病気を見つける」ではない
「健康診断=自分の体の変化を見つける機会」と捉えるべきで、
 毎年診断結果は大切に保存し、数値に何か変化があったら
 病院で医師の診断を受けた方が良い。
とのことでした。


南雲医師のヘビメタロック論
「自分の生活習慣にやましい気持ちを持ってる方、
特に、
ヘビースモーカー、
メタボの方、
濃いお酒をロックでがぶがぶ飲む方、
これを「ヘビメタロック」って言うんですが、
こういう方は動脈硬化は既に起きていると思って、
自分の方から心臓の先生のところ、又は能の先生の所に行って頂きたい。」
とのことでした(^m^ )。



狭心症の早期発見方法A 狭心症の見分け方


痛みの出る場所は上半身の左側全般(秋津壽男医師)

秋津先生によれば、心臓が痛むことは一番多いが、ほかにも
首、肩、腕、脇、色んな所に痛みが散る、
中には肩こり胃の痛みの場合もある、
左半身の耳の穴からお臍辺りまでのどこかに異常があれば
(キリキリとかズキンと下痛みではなくギューっとした感じの痛み)
狭心症の可能性を念頭に入れておく必要がある、
とのことでした(肩こりは痛みとはちょっと違うので微妙ですが)。


狭心症の患者は指を曲げて心臓を押さえる(細川医師)
患者さんに胸のどこが痛いのか尋ねた時の患者さんの手の押さえ方で
ある程度狭心症かどうか判断がつくんだそうです。
手の指を伸ばして押さえる人→無意識のうちに表面の痛みだと伝えている
手の指を曲げて押さえる人→ホントに狭心症の人は中の痛みを無意識に表現する

とのことです。
※これ自分がもし実際に異常を感じた時、どう表現したいか考えれば
ああ、ちょっとマズイ、なんて感じで判断できるかもしれませんね。



女性の狭心症の患者は症状が男性と違うことがある(姫野友美医師)

・突然汗が大量に出る
・息切れ
・吐き気

※細かく説明していなかったので、
息切れって歩いたりした時のことなのか、何もしないのに突然なのかは判りませんね。

それと姫野先生らしくアメリカのデータとして、
結婚している女性は結婚していない女性の3倍狭心症のリスクが高い(色々ストレスが…)、
なんてことも仰ってました。



症状の再現性がある場合は狭心症の可能性がある(細川医師)

再び細川医師ですが、
狭心症の典型的な症状は、
安静の時は大丈夫であっても、例えば
坂道や階段を上った時、必ず同じ様に症状が出る、
同じように再現されて症状が出る再現性が大事で、
1度だけなら狭心症の疑いは低めだが、
毎回ほぼ同じ息苦しさ、痛みがあるなど
症状の再現が起こる場合は狭心症の疑いが高い
とのことでした。




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