2013年11月30日

尿もれには腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁があり、対処法が多少異なる!|簡単!骨盤底筋体操のやり方|はなまるマーケット B・マニュアル〜誰もが予備軍!「尿もれ」基礎知識&対処法(11/28)


寒い時期は特に要注意!
尿もれは40歳以上の3人に1人が体験している!!


11/28のはなまるマーケット B・マニュアルの
誰もが予備軍!「尿もれ」基礎知識&対処法
の話題です。


東京女子医科大学泌尿器科女性排尿障害センター小内(こうち)友紀子医師によると
40歳以上だと3人に1人が尿もれを経験しているとのことですが、
レポーターの庄司麻由里さんによると、
番組の為のアンケートやインタビューを通じて
50歳以上だと90%くらいの方は1回は経験をお持ちだなって実感があるとのこと。

また、10代20代でも女性の場合腹圧性尿失禁はあるそうですし、
男性にも尿もれはあるそうで(男性の場合は切迫性尿失禁が多いとのこと)
誰でも尿もれがある、又は尿もれ予備軍
だそうです。

ということで、少し時間が経っちゃったので、
まず最初にまとめです。

・尿もれには大きく分けて
 咳やくしゃみ、重い物を持った時に起こる腹圧性尿失禁
 急に行きたくなって漏れてしまう切迫性尿失禁(ドアノブ尿失禁、手洗い尿失禁等)
 がある

・寒い季節は腹圧性尿失禁も切迫性尿失禁も増える

腹圧性尿失禁の対処法は
 尿もれパッド使用、骨盤底筋体操、冷え対策、手術

切迫性尿失禁の対処法は
 尿もれパッド使用、骨盤底筋体操、冷え対策、薬治療
 (生理用ナプキンやおりものシートは成分や粘ちょう度が違うので
 吸収度も異なり、不快感やかぶれの原因にもなる)


※尚、尿失禁はかなり種類があって(参考:Wikipedia)
尿路異常の場合は真性尿失禁で手術が必要とのことですが、
一般の尿もれは尿路異常が無く周辺臓器の異常が原因の仮性尿失禁で
その中でも腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁が多いということのようです。

また、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方を抱えてる場合もあるそうです。




尿もれには大きく分けて腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁、2つのタイプがある


ビデオ出演されていた名古屋第一赤十字病院女性泌尿器科部長
加藤久美子医師によれば(女性泌尿器医療のパイオニアだそうです)
「尿もれは大きく分けて2つのタイプがあります。
1つが腹圧性尿失禁、もう1つが切迫性尿失禁
これは治療方法が変わってくるんですね。
自分がどちらのタイプか見極めることが大切です」
とのことでしたが、
番組でやっていた対策は病院で治療する場合以外は同じなんですよね(ノ∀`)。

ですので、
重症かなって思われる方や早く対策したい方は
病院に行かれると良いと思うんですが、
小内友紀子医師によれば
「尿もれは命に関わることはないんですが、
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)疾患といわれ
生活の質を落としてしまう病気」
とのことですし、
尿もれのある76歳の女性への電話取材でも
「病院には行かない、病気だと思ってないから」
なんて方もいらっしゃいましたが、
最近は女性専用の泌尿器科も増えてきたそうで(とは言っても大きな病院でしょうけど)、
どうしても男性が行くイメージだった泌尿器科も
女性でも利用しやすくなってきているとのことでしたし、
人に相談できないで一人で悩んでいるっていう方は、
NPO法人日本コンチネンス協会
(排泄の相談を受けるボランティア団体)
というのが番組で紹介され、
無料特別相談を行っていることもあるそうですので、
ホームページも参考になるんじゃないかなと思います。




寒い時期は腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、共に増える


小内友紀子医師によれば、
「寒い時期は腹圧性尿失禁も切迫性尿失禁も増えますが
冬は夏に比べて尿の量が増えるので尿もれが増える
とのことでしたが、
小内先生はあまり区別して仰ってませんでしたが、
切迫性尿失禁は過活動膀胱が原因だそうで、
膀胱周りの血流を増やすのが重要って感じでしたので、
切迫性尿失禁の方が冷え対策がより重要って気がしますね。





腹圧性尿失禁とは


加藤久美子医師によれば
女性の尿もれの5割以上は腹圧性尿失禁で、
女性ならではの尿もれ
なんだそうですが、

◆症状◆

・咳、くしゃみ、重い物を持つ、走るなどで尿もれが起こり
 膀胱を風船に例えると、風船の出口が弱くなったものと言える

・縄跳びでドンと降りた時に「あれ?」っていうのも腹圧性尿失禁


とのこと。

◆原因◆

加藤久美子医師によれば
「骨盤の底には骨盤底(こつばんてい)という筋肉やじん帯の集合体があり
膀胱と尿道、子宮と膣、直腸と肛門骨盤を支えなければならず、女性の弱点と言える部分」
 (骨盤底筋とほぼ同じ意味の様です 参考Wikipedia)

「お産や年齢(加齢)で骨盤底の組織が弱くなると膀胱や尿道を
良い位置に保てなくなり、お腹に力が加わった時に尿の出口が開いて漏れる」

若くたって(尿もれは)あります
中学生でも縄跳びした時に漏れるかもしれないわけで、
女性にとって人ごとではありません」
とのこと。

ナレーションのまとめでは

・出産の時に骨盤底が傷つき弱くなること

・加齢による筋力の衰え

・肥満や便秘で骨盤底への負担が大きくなる


また、
・布団の上げ下ろしをしないベッドでの生活
・畳に座る→椅子に座る
 で立ったり座ったりする動作が減っている
・雑巾掛け→モップ掛け
・和式トイレ→洋式トイレ
など、
足腰を使わないことが骨盤底のゆるみに関わっているという考えもある(加藤医師)
とのこと。




切迫性尿失禁とは


◆症状◆
加藤医師によれば
「したいと思うと我慢できないと。
代表的な症状にドアノブ尿失禁とか手洗い尿失禁という症状があります」
とのこと。

ドアノブ尿失禁とは
 玄関のドアやトイレのドアを開ける途中で急な膀胱の収縮が起きて漏れる

手洗い尿失禁とは
 水の音を聞いたり水に触れると急な膀胱の収縮が起こり漏れてしまう

・その他、頻尿の症状が出る場合もある


26歳の番組スタッフの女性(23歳から尿もれ症状がある)の場合も、

・最寄り駅に着いた途端トイレに行きたくなり
 家のドアの目の前で前で漏れてしまう
 鍵を開ければすぐトイレなのにその時間が間に合わない

・シャワーの前にトイレに行っているのに、
 シャワーを出した瞬間にまたトイレに行きたくなる

・なんとなく行きたいっていうことがなく、すぐに漏れそうになる


なんていう症状だそうです。
 
また加藤医師によれば
「強い尿意でトイレに飛んでくだけで済む人もありますし、
ちょっと漏れる、或いは全部漏れてしまうと様々で、重症度が違う」
「ある患者さんが、デートの途中でも、
或いは(テレビを見てて)あとちょっとで犯人が判る良い場面でも
トイレに飛んで行かなきゃいけないと、
私の膀胱には黄色の信号がない、したいと思うといきなり赤信号なんです
て仰って、成る程なと思いました」
とのこと。


◆原因◆

加藤医師によれば
・切迫性尿失禁の原因は過活動膀胱という疾患の症状だと考えられてる

・普通なら尿が溜まっても我慢できるが、切迫性尿失禁の場合は
 したいと思うと膀胱が勝手に収縮し、尿もれが起こる

過活動膀胱とは
 膀胱の血流の低下で膀胱の感覚が過敏になり勝手な収縮を引き起こす
 と考えられている

とのこと。




尿もれ対策@ 尿もれパッド


加藤医師によれば
生理用のナプキンではなく、
尿もれ専用のパッドを使って生活の幅を広げるのも大切

とのこと。

番組のアンケートでも
生理用ナプキンやおりものシートで代用している人が多かったとのことですが
NPO法人日本コンチネンス協会理事で看護師の佐藤文恵さんによれば
「そもそも月経血と尿は成分も粘ちょう度も違うんですね。
ですから、合わないものを使うと不快感があったりとか
かぶれの原因になったりします。」
「(尿もれパッドは)表面の吸収の速さが何倍も違います
不快感や蒸れ方も違うし、臭いを閉じ込める工夫もされています
とのこと。


また、レポーターの庄司麻由里さんによれば、
薬局でも軽い尿もれ用パッド、量の多い尿もれ用パッドが売られていて
しかも、
3cc、5cc(超微量用)、10cc(微量用)、20cc(少量用)
80cc(中量用)、120cc(多い時も安心用)、
170cc(長時間、夜も安心用)、220cc(特に長い時間、夜も安心用)
なんて感じでとても種類豊富で色んな量に対応できるとのこと。

また、洗って再利用できるものもありますし、パンツ型のもありますし、

の様な骨盤サポーター+尿もれサポートみたいな製品もありますし、
先ずは安心して普段生活や外出できる環境が必要ということのようです。



尿もれ対策A 骨盤底筋体操


この体操は、日本排尿機能学会推奨の体操なんだそうで、
小内友紀子医師によれば女性だけではなく男性にも効果があるとのこと。
「女性の場合は尿道が4cmで、男性の場合18cmあるので漏れにくいんですが、
年齢と共に最後のキュッと締める筋肉が弱くなって後漏れの原因になるので
そこを鍛える(鍛えられる)」
とのこと。

また、庄司麻由里さんの補足で
「男性の場合、切れが悪くなった方」や薬丸裕英さんの「残尿」、
山本匠晃アナの「たま〜に出切らなかった
なんて症状にも有効とのことです。


☆骨盤底筋体操のやり方☆

@両脚を肩幅に開き、体をぶらぶらさせる

kotsubanteikin.jpg


A息を止めないで肛門をキュッと締めてパッと開く
(キュッ、パッ、キュッ、パッという感じで早めに5回)

 注意:太ももやお尻、お腹の筋肉に不要な力を入れないで、肛門だけ動かす

B肛門を閉めて5秒キープ、緩めて5秒キープを5回

C@〜Bを1セットで1日5セット。
 3ヶ月くらいやると非常に効果が出る


※尚、何時でもどこでもできるのがこの体操の良い所だそうですが、
足は必ずしも開かなくても足を閉じた方がやりやすければそうしても良く
座ってやっても構わないとのことです。




尿もれ対策B 冷え対策


腹圧性尿失禁の場合については詳しい説明はなかったんですが、
小内友紀子医師が仰ってた
冬は夏に比べて尿の量が増えるので尿もれが増える
が最大の理由かと思われます。


切迫性尿失禁の場合は
加藤久美子医師によれば
自分で出来る対処法の第一は冷え対策がすごく重要です
とのことでしたので、
自分は切迫性尿失禁だなと思う場合はまずは冷え対策です。

加藤医師によれば
「寒いとすぐにトイレに行きたくなる、漏れも増えますし
カイロとか色々使って頂くことが重要です」
とのこと。

※番組の映像では腰に使い捨てカイロを当てていましたが、
理由は言っていませんでした。
おそらく、切迫性尿失禁の原因が「膀胱の血流の低下で膀胱が過敏になる」
ですから、温めて血流を良くするってことなのかなぁ〜?と思います。



尿もれ対策C 病院で診察&治療


◆腹圧性尿失禁の場合◆

小内友紀子医師によれば
「(骨盤底筋体操で)治らない場合は手術があります」
とのことで
「20分くらいの局所麻酔の手術で3日くらいの入院で済む」
簡単な手術だそうです。

 

◆切迫性尿失禁の場合◆

骨盤底筋体操や冷え対策でもダメな場合は薬の治療だそうです。
(腹圧性尿失禁の様に手術では治らないそうで、
切迫性尿失禁の場合は上手に付き合っていくのが大切とのこと。)

薬は膀胱の勝手な収縮を抑え、膀胱容量を大きくする薬だそうですので、
重症の方やイザという時のためにって方は
お医者さんに相談して適切な治療を受けるのも良いかなと思います。



尚、はなまるで紹介された骨盤底筋体操は今まで聞いた中で一番楽な体操ですが、
3ヶ月ってちょっと気が長すぎますので、
ちょっとキツメでも良ければダイエット向けのエクササイズですが
竹田純さんのワインオープナーエクササイズ
石原祐美子さんが「尿もれが治った」って言ってましたので、
たった2週間ですのでダイエットもかねて挑戦してみても良いと思います。

また、道端カレンさんの骨盤矯正ストレッチ
手軽で頻尿や尿もれ防止になるそうですし、

正統派で運動も良いかなってことで
尿もれが最も少ない鹿児島県民に学ぶ骨盤底筋を鍛える方法|たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学〜大発見!全国都道府県別 健康長寿の秘密SP第5弾(8/27)
なども参考になるかなと思いますので、宜しければ参照して下さい。






posted by prin at 04:10 | 尿漏れ・頻尿など尿トラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする