インフルエンザは1月下旬から2月がピーク!
ちょっと遅くなってしまいましたが
1/17のTBS系
はなまるマーケット〜流行目前!命にもかかわる風邪・インフルエンザの新常識
と
同じく1/17の日本テレビ系
PON!〜来週から流行のピーク!!誤解だらけのインフルエンザ予防の話題です。
(同じ日に風邪・インフルエンザ対策やっていたんですが、
PON!はコーナーが短いですので、基本はなまるマーケットの内容で
必要に応じてPON!の話題って感じにしてます。)
主な話題は、
手洗いの重要性、マスクの正しい使用法、加湿器の有効性、
うがいが線毛運動を助ける、解熱剤は使用すべきか?、
高齢者はインフルエンザに感染しても高熱出ず普通の風邪と勘違いすと危険、
ワクチンは効果が表れるのに最低2週間かかる、
風邪・インフルエンザの予防に有効な食材はビタミンDと乳酸菌・ビフィズス菌
等々です。
厚生労働省が昨年12/28にインフルエンザは既に流行期に入り、
インフルエンザのピークは1月下旬〜2月と発表したんだそうですが、
医療法人社団西端耳鼻咽喉科理事長の西端慎一医師によれば
インフルエンザが引き金になって亡くなる方は年間1万人くらい
とのこと。
また、国立病院機構東京病院外来診療部長の永井英明医師によれば
今年のピークは遅いんだそうですが、冬休みが終わり子供が学校に行き始めたので
これから一気に流行する可能性があるとのこと。
以前、風邪・インフルエンザに付いては書いたことがありますので
医師が勧める風邪・インフルエンザ予防法!|駆け込みドクター!運命を変える健康診断〜お医者さんに聞きたい17の事(12/1)
一部重複しますが、今からでも役立つ話題も多かったので行ってみましが、
・風邪とインフルエンザの違い、
・予防法としてビタミンA摂取や歯磨き、歯石歯垢除去など口腔ケア
については今回はありませんので、駆け込みドクターの記事をお読み下さい。
風邪・インフルエンザ予防の基本中の基本は手洗いとマスク!
といっても、マスクは人に移さないためのマスクと予防のマスクありますし、
どうしても話がアチコチに飛ぶので(ノ∀`)、
永井英明医師のお話をまとめ的に。
【飛沫感染と接触感染】
飛沫感染とは⇒咳やくしゃみをした飛沫を相手が吸い込んで感染
接触感染とは⇒飛沫が飛んだ先を触って、その手で口・鼻・目を触って粘膜から感染
【マスクの使い方(予防したい人が着ける場合)】
はなまるの永井医師も言及していましたが
PON!に出演されてた東京医科大学の松本哲哉教授の方が詳しかったので、
そちらを中心に。
松本教授によれば
「(インフルエンザに)感染している人はくしゃみや咳をしますので、
飛沫の中にかなりのウィルスが含まれていますので、
吸い込まないようにマスクをすることが重要」
とのことで、マスクの正しい使い方は
@マスクは市販されているサージカルマスクでよい
A鼻の隙間を閉じ、顎までしっかり覆う

但し、
B24時間マスクを着ける必要はなく1人の時などは外してよい
(咳やくしゃみで出たウィルスは水分が周りに付いているので、その重みで
すぐに地面に落ちてしまうので、ずっと浮遊しているわけではない)
また、はなまるマーケットでは
Cマスクをはずす時はヒモからはずすのか良い
という話題もありましたが、
これはマスクの外側は汚れているので触ると感染に繋がるからとのこと。
【マスクの使い方(感染している人が着ける場合)】
この場合は他人に移さないためのエチケットですから、
予防のマスクのようにガチガチに装着しなくても良いそうです。
【手洗い アルコール消毒】
勿論、接触感染を防ぐためで、手洗いは非常に重要とのことでしたが、
PON!に出演されてた松本教授によれば
接触感染で注意するのはドアノブ、スイッチ類、電車のつり革等で、
公共施設の出入り口などによく置いてあるように玄関にアルコール消毒液を置いておくと良い、
とのこと。
また、
スマホなどはアルコールをティッシュ等に染みこませて拭くのがよい
とのこと
但し、アルコールはインフルエンザウィルスを死滅させることはできるが、ノロウィルスは死なない、とのことですので、
アルコールを使ったとしてもやはり手洗いはした方が良いようです。
家族がインフルエンザに感染した時の予防法
こちらはPON!でやっていた内容ですが、
・発症した人も看病する人もマスクを着用する
・患者が触りやすい箇所(ドアノブ、蛇口、電気のスイッチなど)はアルコール消毒
・タオルなどは同じ物を使用しない
だそうですが、家族をバイキン扱いしてるみたいでチョット嫌ですが…(´▽`*)
マスクもティッシュもハンカチも無い時に
咳が出そうな時は、腕で口を押さえよう!!
永井医師によれば
手で口を押さえるとその手でどこかを触れば接触感染の原因になるので、
袖口など腕で口を押さえるのが良いそうで、
「アメリカなどではそういう指導をしているんですが、
やって下さる人があまりいない」
とのこと(≧m≦)。
※ただ、これ咳なら良いですけどくしゃみだと困っちゃうこともありますから
腕で口押さえる癖なんか付けると・・・( ̄▽ ̄)
風邪やインフルエンザの予防には加湿器は有効!
加湿器を使って部屋の湿度を40%以上に保つと感染しにくい!!
ビデオ出演の医療法人社団西端耳鼻咽喉科理事長 西端慎一医師によれば、
・風邪もインフルエンザもウィルスが原因
・ウィルスは空気が乾燥すると空気中に漂う
・ウィルスは湿度が高いと水分を吸着して地上に落ちて死滅するので
風邪やインフルエンザに感染しにくい
とのこと。
ただ、湿度40%以上にすると良い根拠は説明がなかったです。
因みにウィルスは気温15℃以下で空気が乾燥していると活動的になる、
とのこと。
うがいはなぜ風邪・インフルエンザの予防に良いのか?
うがいは呼吸器の粘膜にある線毛の運動を助ける!
京都大学保健管理センターの調べでは、
水うがいをする人は特にうがいをしない人よりも
風邪の発症率が40%下がるんだそうですが、
西端医師によれば
呼吸器の粘膜にある線毛(鼻や喉の奥にある直径1/100mmの毛)
というものが1秒間に15回くらいの動きで粘液を移動させ、
そこにくっついたウィルスや細菌を外に排除したり、
唾液を一緒に飲み込ませて胃酸で殺してしまうという働きをするが、
この線毛運動は
・加齢によって低下する
・寒さや湿度の低下で粘膜が乾くと機能が低下する
とのこと。
加齢については特に説明は無かったんですが、
うがいのほか、温かい飲み物を飲む、飴を舐める等で
粘膜を潤すのが有効とのことです。
※うがいってウィルスを吐き出す為にするのかと思ってたんですが、
そんな説明は無かったので、やっぱり粘膜を潤すのが重要なんでしょうか?
それだと塩だのうがい薬でうがいしてる人の立場が・・・(≧m≦)
熱が出てもすぐに解熱剤は使わない方が良い!
ウィルスと戦うリンパ球は体温37〜37.5度で活発になる!!
同じく西端医師によれば
「ウィルスと戦う免疫を担っているのがリンパ球と言われてますが、
リンパ球は熱が37〜37.5度の時に最も働きが良くなる」
「やみくもに体温を下げると病気を長引かせる可能性があるので
注意が必要です。」
とのことですが、
高熱が出た時は身体が負けてしまうので、医師と相談して対処するのがよい、
とのこと。
また、永井英明医師によれば
子供の場合は使ってはいけない解熱剤もあるので、
お子さんの熱を下げて上げたいという時は医師に相談した方が良い、とのこと。
高齢者(65歳以上)はインフルエンザになっても高熱にならない場合がある!
高齢者がインフルエンザにかかると肺炎になるなど命の危険が!!
同じく西端医師によれば
「高齢者の場合、インフルエンザにかかっても高熱にならない場合があります。」
「高齢者の場合、熱が低いためにただの風邪だと思っていると
インフルエンザにかかっていたということがあります。
特に高齢者がインフルエンザになると肺炎になることが結構ありますので、
命に関わる状態になりますので注意が必要です」
通常、インフルエンザを発症した場合、
16〜64歳⇒37.5度以下の体温の人は17%
と37.5度を超える高熱になる人が83%なのに対し
65歳以上⇒37.5度以下の体温の人が60%
だそうです。
高齢者の方は熱が低くても関節や背中の痛み・筋肉痛がある場合はすぐ病院へ
とのことです。
インフルエンザのワクチンは重症化を食い止める方に意味がある!?
永井英明医師によれば
・インフルエンザのワクチンの効果は非常にあるのは判っているが、
100%発病を抑える効果はない
・65歳未満の場合は発病を80%抑える
・65歳以上の場合は重症化しない
(入院しなくて済む、入院しても重症化しくて済む、死亡しなくて済む)
とのことで、
「高齢者を中心に積極的にワクチンを打って頂きたい」
とのことです。
インフルエンザワクチン12月初旬までに打つのが基本(今だとギリギリ)!
高齢者は肺炎球菌ワクチンなら今からでも効果がある!!
永井英明によれば、
インフルエンザワクチンで抗体ができて効果が出るのに最低2週間、
遅い人だと4週間かかるんだそうです。
ですから今から(1/17)だとインフルエンザのピークにギリギリ間に合うかどうか、
ってところだそうです。
(今年はインフルエンザ流行のスタートは遅れてるけれど、
ピークが遅れるとは限らず、例年のピークは1月下旬〜2月上旬とのこと。)
そこで、インフルエンザワクチン以外でもう1つ重要なワクチンが
肺炎球菌ワクチンなんだそうです。
肺炎球菌ワクチンとは⇒肺炎の原因菌として一番多い肺炎球菌を抑えるワクチン
なんだそうですが、永井英明医師によれば
・インフルエンザで死亡する原因はインフルエンザそのものではなく
続いて起こる肺炎で亡くなることが多い
・肺炎球菌ワクチンは1回打つと5年間効果が有効
・インフルエンザワクチンと同時摂取も可能で、より効果的
とのこと。
但し、肺炎球菌ワクチンの接種は自費だそうで(保険が効かない?)
永井医師によると肺炎球菌ワクチンの接種は8000円するそうなんですが、
全国の自治体の半数以上が公費助成しているので、
先に自治体に問い合わせてみるのが良いとのことです。
風邪・インフルエンザの予防に効果がある食べ物@ ビタミンD
東京慈恵会医科大学分子疫学研究室室長 浦島充佳医師によれば
「ビタミンDを含む食材を食べることによってインフルエンザ予防の効果が期待できる」
とのこと。
浦島医師はビタミンDを用いた予防医学を研究しているんだそうですが、
「体の中のビタミンD濃度が上がることによって
インフルエンザウィルスをやっつけるたんぱく質が作られる」
とのこと。
但し、ビタミンDの特徴として、
・ビタミンDはサンシャインビタミンと呼ばれ、
皮膚に日光(紫外線)が当たることで
皮下でコレステロールの前駆体からビタミンDが作られる
・インフルエンザが流行する冬は日差しが弱く、
2月の体内のビタミンD濃度は夏の半分
・女性の場合日焼け止めなどで日光を避ける傾向にあるので
浦島医師達の調査では女性の3人に1人がビタミンD不足
とのこと。
☆ビタミンDを多く含む食材☆
・鮭、イワシなど脂の多い魚類(映像ではしらす干しも映ってました)
・なめこ、きくらげ
だそうで、
1日に摂る目安は、紅サケなら1切れ(約75g)、きくらげなら約5〜6g(乾燥)
だそうです。
あとは、有名なのは干し椎茸ですね。
駆け込みドクターでも干し椎茸やサンマが推奨されていましたが、
どのくらい摂ればよいかは判りませんけど、
浦島医師の小中学生を対象にした調査では
毎日ビタミンDのカプセルを飲んだ場合、
インフルエンザ発症率が飲まない場合の半分に抑えられた
とのこと。
一般に売られているビタミンDの錠剤やカプセルだと
が安価で優秀っぽいですね。
一応、1日あたり20−25μg(800−1000I.U.)っていうのが
1日摂取量基準のようで、多く入ってる製品は25μgで
他は5μgって製品が多いみたいですね。
(以前EPA含有量調べた時はネイチャーメイドはガッカリな含有量でしたが(´・ω・`)、
ビタミンDは優秀、というかビタミンDはインフルエンザ予防よりも
カルシウム摂取と同時に摂取するのが良いのでそっち系製品が多いみたい。)
受験生や忙しくて絶対休めないって御主人とか抱えてるお宅とか、
食事だけじゃ絶対ムリって方は冬場だけの話なので
利用してみるのも良いかなぁと。
また、駆け込みドクターではビタミンAも良いとされていましたが
ビタミンAが目、鼻、口などの粘膜を正常に保ち、ウィルスの侵入を防ぐんだそうで、
ほうれん草や人参などの緑黄色野菜を摂取すると良いそうで、
併せて取り入れると良いかなと思います。
風邪・インフルエンザの予防に効果がある食べ物A 乳酸菌・ビフィズス菌
一昨年、インフルエンザ予防効果で注目されたのが明治R-1ヨーグルト
なんだそうで、
佐賀県有田町の小中学校生約2000人が半年間これを飲み続けたところ、
周辺市町村の小中学生に比べ著しくインフルエンザ発症率が少なかったことから
注目を集めたんだそうですが、
(番組で紹介されたグラフでは最大で1/20、最小でも1/3も少なかった感じ)
ただ、後でも書きますが、どのヨーグルトや乳酸菌飲料じゃないとダメだ
なんていうことはないようですし、拘る必要もなさそうで、
他にも近年様々な乳酸菌やビフィズス菌の効果が確認されてるんだそうです。
【乳酸菌・ビフィズス菌はなぜ風邪やインフルエンザの予防効果があるのか?】
北海道大学遺伝子病制御研究所 特任教授 宮崎忠昭医師によれば
(宮崎先生は雪印の↓↓の製品に含まれる乳酸菌ガセリ菌SP株を使って
研究されたようです。)
「昨年末、学会で発表しまして、マクロファージという免疫細胞に
乳酸菌ガセリ菌SP株が取り込まれ、ウィルスの増殖が抑制され、
その結果、ウィルスに対して抵抗力が強くなり、
インフルエンザとか風邪にかかりにくい体になる」
とのこと。
もうちょっと噛み砕いて、
独立行政法人理化学研究所の辯野(べんの)義己博士(農学博士)のお話と、
このコーナーのレポーター中島亜梨沙さんの話をまとめると、
・免疫細胞(マクロファージ)は普段は休んでいる
・乳酸菌・ビフィズス菌が腸内に入ってくると
免疫細胞が乳酸菌・ビフィズス菌を異物として捉え、
勘違いして攻撃を始める
・これがウィルスが体内に入ってきた時の予行演習になる
・乳酸菌やビフィズス菌は免疫細胞の餌にもなるので、
免疫細胞が増殖、活性化する
とのこと。
【乳酸菌飲料やヨーグルトはどれを選べばよい?=どれでもよい】
独立行政法人理化学研究所の辯野義己博士によれば
・皆の顔が元々違うように腸内細菌も皆違う
・どんな製品がよいかは
同じ製品を1週間摂り続け(ヨーグルトなら1日200g以上を目安にする)
その結果、体調が良くなった、お通じが良くなった、など効果があれば
それが自分に合った乳酸菌飲料やヨーグルトといえる
・インフルエンザ感染予防に関してはおそらく多くの製品がその効果を持っているので
お好きな物を選んで食べて頂ければ良い
とのことですし、
R-1もそうですが、雪印のガセリ菌とか乳酸菌って特定して名前を付けて特許って感じで、
サプリなんかだと名前は入れられないけど実は入ってますよ〜って感じなので、
みたいな乳酸菌の種類と個数が多いのだとOKだったりします(´▽`)。
番組ではこのほかにも
社団福祉法人小田原福祉会特別養護老人ホーム潤生園で
ヤクルト(飲料)と同じヤクルトのシロタ株(Wikipedia)を使って御老人のインフルエンザを予防してる例も取り上げてましたし、
森永のビヒダスに入っているビフィズス菌BB536が
にインフルエンザ予防効果があることが発表されていると紹介してましたし、
乳酸菌・ビフィズス菌であればホントにどれでもよいですよ、
って感じでした。
要は免疫細胞の餌になって増殖を助けてくれればよいわけですから¥^−^¥。