肥満だけじゃない高コレステロール血症の原因は
コレステロールを作りすぎてしまう体質や遺伝!
2/17のテレビ東京系
主治医が見つかる診療所〜芸能人徹底検査!人間ドックスペシャル 第8弾
の話題です。
確かに痩せてても高コレステロールって人、たまにいますけど、
今回の主治医が見つかる診療所で高コレステロール血症と診断された藤田朋子さん(48)も
身長158.1cm、体重48.9kgと全くの標準体重なのに
基準値 | 藤田朋子さん | |
総コレステロール | 219mg/dL以下 | 315mg/dL |
LDL悪玉コレステロール | 139mg/dL以下 | 191mg/dL |
超悪玉レムナントコレステロール | 7.5mg/dL以下 | 8.7mg/dL |
高感度CRP | 400ng/mL以下 | 730ng/mL |
HDL善玉コレステロール | 95mg/dL以下 | 115mg/dL |
と全てのコレステロール値が高く、 しかも藤田朋子さんは動脈硬化が既に始まっているそうで、
高感度CRP検査の結果は主治医が見つかる診療所でのワーストランキングで
川島章良さん(32)の983ng/mL、亀山つとむさん(44)の857ng/mLに次いで第3位、
女性では第1位だそうです。
因みに、高感度CRPとは、ナレーションの説明では、
血管に起こっているごく僅かな炎症を確認できる検査で、
動脈硬化が始まっているかどうかが判るんだそうです。
(kotobankの説明では炎症時に増加する微量のC反応タンパク質の増減を 感知できる検査、なんだそうです)
更に、頸動脈エコー検査(超音波で首の血管の流れなどを調べる)では
頸動脈に厚さ1mm程のプラークがあることも判明してしまいました。
ナレーションの説明では
「プラークとは
食生活の乱れ等によりコレステロールなどが血管の壁に入り込んでできる
瘤のような脂肪の塊で、プラークはもろく傷つきやすい物もあり、
傷つくとそれを修復する為血の塊ができやすく、血の塊が何かの拍子に剥がれると、
動脈を流れ、脳の血管を詰まらせる。
これがいわゆる脳梗塞で、突然死の危険は勿論、
命が助かっても半身麻痺、言語障害など後遺症が残る。
つまり(藤田朋子さんの場合)このままプラークが成長すれば脳の血管が詰まり
脳梗塞の危険がある」
とのことで、秋津壽男医師によれば、藤田朋子さんの場合、
この年齢でプラークがあることが問題なんだそうです。
藤田朋子さんはプラークのある右側の首や肩が凝って痛いそうで、
御主人でアコーディオン奏者の桑山哲也さん(41)が
1時間くらい揉んだりするそうですが、
秋津先生によれば
「(首のマッサージは)本当はやって貰わない方が良い」そうです。
これは、首のプラークの部分をマッサージするとプラークが剥がれ
脳に飛んでいく可能性があるからなんだそうです。
(※ただ、これは人間ドッグに入ってプラークがあることが判明してないと
どうして良いか判らないってことなので難しいと思いますが…)
岡部クリニック院長で内分泌内科の岡部正医師によれば
(人間ドッグの時はいつも登場する先生ですが)
藤田朋子さんの高コレステロール血症の原因の第1は体質なんだそうで、
ナレーションでも
「太っていなくても肝臓でコレステロールを作りすぎてしまう体質で、
材料を食べてしまうとコレステロールが高くなってしまう」
とのことでしたが、
HDL善玉コレステロールも高いのに、
っていうのがかなりポイントかと思いますので、章を改めて。
HDL善玉コレステロールは多ければ良いという訳ではない!
110mg/dLを超えるようなHDL善玉コレステロールは役立たずの善玉!!
個人的にはこれがちょっと驚いたんですが、
藤田朋子さんの場合、HDL善玉コレステロールが高いのに
LDL悪玉コレステロールも非常に高い、って不思議な状況で、
一般的には今でもHDL善玉コレステロールを増やす(減らさない)のが良い
と言われてて、それが間違いというわけではないんですが、
(参考:厚生労働省 脂質異常症ってどんな病気?、nikkei BP(日経BP)
岡部正医師によれば、
「HDL善玉コレステロールは、プラークからコレステロールを取ってくれる
良いコレステロールなんで、昔はHDL善玉コレステロールが高い程良い、
と言われていたんですが、
今、判っているのは、110mg/dLを超すような非常に高い値の場合は、
役立たずの善玉、良いことをしてない不要な善玉が多いんじゃないかと(言われている)」
とのことで、
「藤田さんの場合、LDL悪玉コレステロールが非常に高くて
HDL善玉コレステロールが不要だと言うことで、動脈硬化が進みやすい状態
だと思います」
とのことで、ナレーションでも
※番組では後でも書きますが
「高コレステロールの食品を摂取しない」っていうのと
姫野先生の「食物繊維を摂取すると良い」以外に
体質や遺伝が原因の高コレステロール血症対策については
いま一つハッキリした対策はなかったんですが、
藤田朋子さんのようにLDL悪玉コレステロールもHDL善玉コレステロールの
両方高いっていう場合はコレステロール全体を下げるしかないのかもしれません。
HDL善玉コレステロールを増やす、または減らさない方法
番組内容からは逸れますが、肥満・メタボが原因での高コレステロール血症
の方が体質・遺伝が原因の高コレステロール血症より多数派かと思いますし、
あまり細かく書く機会もないと思いますので、
先に引用した
厚生労働省 脂質異常症ってどんな病気?や、
nikkei BP(日経BP)や、
厚生労働省 脂質異常症を防ぐ食事 の記事をちょっと拾っておきます。
@中性脂肪値が高いとHDL善玉コレステロールが減る
中性脂肪は動脈硬化には直接は関係ないけど、中性脂肪が多いと
HDL善玉コレステロールが減り、LDL悪玉コレステロールが増えて間接的に
動脈硬化の原因になるそうです。
A不飽和脂肪酸(魚のEPA・DHAなど)と不飽和脂肪酸(肉の脂やバターなど)
の割合を1:1〜2:1にするとHDL善玉コレステロールが上がる
※以上2つはまたもやEPA・DHA摂取が対策で青魚を食べましょう、ってことですね。
どうしても魚を多く摂取できない場合はサプリで補う等した方が良いかもしれません。
とのことですので、インスリン分泌に関係のあるEPAがやはり良いのかなって感じですね。
(参考:やせるホルモン「GLP-1」を大量分泌させる栄養素はEPAと食物繊維だった!|)
Bオリーブ油はHDL善玉コレステロールは減らさずに
LDL悪玉コレステロールだけ減らす
HDL善玉コレステロールを増やす話ではないですが、LDL悪玉コレステロールが
減るので、相対的には良いのかな、って感じですね。
尚、リノール酸はHDLもLDLも両方減らしちゃうんだそうで、
藤田朋子さんのように体質や遺伝で高コレステロール血症という方は
リノール酸が良いかもしれませんね。
C糖分・炭水化物を多く摂取するとHDL善玉コレステロールが減るので、
糖分・炭水化物は減らす。
D煙草、座りっぱなしの生活は×。エアロビックはHDL善玉コレステロールが増える
日経BPの記事はエアロビック・エクササイズと固定的に書いてますが、
厚生労働省 脂質異常症を防ぐ日常生活では、
ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなど広く有酸素運動を奨めてますので、
エアロビックじゃなくても良いのかなと思います。
高コレステロール食品は避ける、減らす!
主治医が見つかる診療所では
「体質や遺伝などの影響で痩せていても高コレステロール血症になりやすい人は
イクラ、タラコ、卵、あん肝などを食べると高コレステロール血症になってしまう」
とのことでしたが、
これは肥満が原因でも変わりはないと思います。
藤田朋子さんの食生活の映像がありましたが、
ウニのクリームパスタなんてダメでしょうね〜、すごく美味しそうでしたけど…(ノ∀`)。
それと藤田朋子さん、甘い物には目がないそうで、
ケーキ、パンケーキ、差し入れのドーナッツなんか大量に食べてましたが、
藤田さんの場合HDL善玉コレステロールが多すぎなので
あまり関係なさそうな気もしますが、
糖質は結局は脂肪になりますし、材料に卵やバターなんかも使うでしょうし、
やっぱりダメなんでしょう。
尚、藤田さん、ポテトチップなどスナック菓子も常備って感じでしたが、
厚生労働省 脂質異常症を防ぐ食事では、
ポテトチップは全くコレステロールは含んでおらず、
チョコレートもコレステロールは微量だそうですが、
体内でコレステロールを生成してしまうんだそうです。
また、nikkei BP(日経BP)によれば、
ファーストフードや加工食品に含まれるトランス脂肪酸(Wikipedia)は
LDL悪玉コレステロールを増やし、HDL善玉コレステロールを減らすそうですので、
直接高コレステロールの食品を摂取しないって以外にも摂取しない方が良い食品、
多いですねぇ。
高コレステロールを予防する食生活! 食物繊維を多く摂取するとコレステロールの再吸収を防げる!!
姫野友美医師によれば、
「(高コレステロールを防ぐには)食物繊維を多く摂るってことなんですね」
その理由は、
コレステロールは肝臓で作られて腸の中に流れて、そこから再吸収されるが、
食物繊維を沢山摂ると
、
コレステロールがもう1回吸収されるのを防ぎ、お通じでコレステロールが出ていくので
高コレステロール血症を防ぐことができるんだそうです。
ということで、姫野先生オススメのコレステロールの吸収を防ぐ食べ物は
野菜・キノコ・海藻
とのことでした。
ただ、先に引用した厚労省のページでは、
甲状腺の病気がある場合はヨードの摂取が良くないとのことで、
海藻、特に昆布は食べ過ぎ注意だそうです。
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