2014年07月02日

脳梗塞は冬より夏の方が多い!朝のジョギングも寝過ぎもダメ!!|脳梗塞予防は水分補給・EPA&池谷敏郎医師式1分間の全身グーパー体操!|いっぷく!いっぷくクリニック 目からウロコの健康(新)常識〜夏こそキケン!脳梗塞 正しい予防法(7/1)

脳梗塞の新常識いろいろ!


7/1のTBS系
いっぷく!いっぷくクリニック
目からウロコの健康(新)常識〜夏こそキケン!脳梗塞 正しい予防法
の話題です。

はなまるマーケット終了後は朝の番組は「あさイチ」以外ショボ〜ンな感じでしたが
(ノε`*)
いっぷくクリニックは今週から始まった新コーナーで第1回目。
「命に関わるかもしれない、陥りがちな勘違いに切り込む新企画」
とのことですんで、将来性もちょっと期待して取り上げておこうかと思います。

今回のいっぷくクリニックの目からウロコの新常識は
脳梗塞」で、内容は以下です。

★夏も危険!
★若い人も危険!
★寝過ぎは危険!
★朝のジョギングは危険!
★トロで予防!
★身体を使った「全身グーパー体操」!


まぁ知ってる人は知っていたんでしょうけど(≧m≦)、
分かりやすくて結構良い豆知識かなって感じですが、
ネタ元は番組出演していた内科・循環器科 池谷医院院長で東京医科大学客員教授、
駆け込みドクター等でもお馴染みの池谷敏郎医師の
「ここ10年で、これだけ変わった! 最新医学常識99」辺りなんでしょうか?


(字幕でも紹介されてましたけど、池谷先生、結構書籍多数なので判りませんが…)




新常識@ 脳梗塞は夏も危険!〜実は冬より多い夏の脳梗塞???
水分補給は1日約1500ml!コップ1〜2杯の水を5〜6回に分けて!!


街頭インタビューで「脳梗塞はどの季節に起こると思いますか?
という質問したところ、35人中21人が「冬」と回答したそうですが、
(他の季節は人数不明ですが丁度6割が冬と思ってたことになりますね)
確かに冬も多いですがそれを上回るのがなんとなんだそうです。

noukousoku_kisetsu.jpg
(国立循環器センター 2008〜2011年)

※但し、490件以下が省略された棒グラフなので、やや夏が多い、って程度で
実際は各季節満遍なく脳梗塞は起きる、って言った方が正しい感じですが)

脳梗塞とは、脳の血管が狭くなったり詰まったりして脳細胞が壊死ししてしまうこと
(番組ナレーションの説明)
ですが、何故夏に脳梗塞が起こりやすい理由について
池谷敏郎医師によれば
「夏は汗をかきますよね。脱水になりやすいんですよ。
脳梗塞は脳の血管が詰まって発症しますね。
血液が脱水状態になると血液がドロドロとして詰まりやすくなるんですよ。
従って、夏には脳梗塞が増えると言うことが考えられています」
とのことで、まとめると

・夏は汗をかくので脱水状態になりやすい

・脱水状態になると血液がドロドロになり血管が詰まりやすい


って感じでしょうか。

また、6/30の主治医が見つかる診療所で上山博康医師が
糖尿病又は糖尿病予備軍(境界型糖尿病)の症状に多飲多尿があり、
夏場は脱水状態になりやすいから脳梗塞になる

という話もありましたので
(空腹時の血糖値は正常でも境界型糖尿病!?|血糖値を下げる長寿ホルモン「アディポネクチン」を増やす食材は青魚(EPA)・大豆製品・野菜海草!!|主治医が見つかる診療所〜糖尿病の新常識 健康診断では分からない糖尿病予備群を徹底予防(6/30))
糖尿病の方や「糖尿病の気がある」と言われたことがある人は夏場は注意!
って感じですね。


また、番組進行の順番とは違いますが、コレの対策は
【こまめに水分を摂る】
というのが良いみたいです。
(↓↓の
「新常識B 寝過ぎは危険! 9時間以上寝る人は脳梗塞の発症率が高い?
丁度良い睡眠時間は年齢によっても異なる!!」
のアンケートから出た話)

池谷医師の話をまとめると次の様に水分補給するのがよいそうです。

【水分補給のしかた】

・1日あたりの水分補給は約1500mlを目指すと良い
 (冬場はもう少し少なくても良いかも知れないが、基本はこのくらい)

・1日にコップ1〜2杯の水を5〜6回に分けて飲むのがよい
 (いっぺんに飲むと尿になって出てしまうのと、喉が渇いてから飲むのでは
 既に脱水状態になって手遅れのこともあるので、こまめに分けて飲む)

・運動したり暑い場所で仕事をして汗をかいたような場合はもう少し多く

・お茶やコーヒーより水を飲むのがよい
 お茶やコーヒーを含める場合はカフェインに利尿作用があるので多めに飲む

・アルコールにも利尿作用があるので飲み過ぎた翌日なども脳梗塞の危険がある
 ので、水分を多く補給する




新常識A 脳梗塞は若い人も危険!
高齢者が多いことは今も変わらないがだんだん若い人にも増えてきた!


コレも街頭インタビューがありましたが、
35人中20人は60代とか70代など高齢者に多いんじゃないか
っていう回答でしたが、
池谷敏郎医師の説明をまとめると

・脳梗塞は今も高齢者が多いことには変わらないが
 近年、だんだん若い方の中にも起こるようになってきた

・その原因は食生活の欧米化運動不足にある
 と考えられている


とのこと。

ただ、番組ではテレ朝の大橋未歩アナが34歳で脳梗塞になったことを
例に挙げてましたが、大橋アナの場合、原因は若年性脳梗塞
40代以上の脳梗塞の原因である喫煙・肥満・糖尿病・脂質異常症・高血圧等
とは違う原因みたいですので(参考 Wikipedia:脳梗塞
※若年性脳梗塞についてはブラウザの検索ボタンで「若年性脳梗塞」検索)、
池谷医師の説明に沿った例は言えない気がしますが、
40以下でも通常原因の脳梗塞が増えてるということなのかも知れませんし、
血液がドロドロになると脳梗塞を発症しやすい、って点は変わらないので
やはり「夏も危険」って結論になるでしょうか…。




新常識B 寝過ぎは危険! 9時間以上寝る人は脳梗塞の発症率が高い?
丁度良い睡眠時間は年齢によっても異なる!!


番組の独自アンケートなんでしょうか?
1000人アンケートというのが掲載されてて、脳梗塞の予防法として

watashino_noukousoku_yobouhou.jpg

・出来るだけ多くの睡眠をとる
・こまめに水分をとる
・朝ジョギングする
っていうのが多かったようですが、
「こまめに水分をとる」以外は×だそうです。

まずは睡眠時間についてですが、池谷敏郎医師によれば、
実は寝過ぎには危険があるんです
とのこと。
suiminjikan_noukousoku.jpg

棒グラフの棒が高い程脳梗塞のリスクがあるそうですが(頸動脈内膜中膜の厚さ)、
睡眠は短すぎても長すぎてもダメってことのようです。

池谷医師の説明をまとまると

【睡眠時間が長い場合】

・無理矢理寝ようとすることのストレス
・睡眠時無呼吸症候群(いびきをかき、呼吸が止まる)などの場合
 睡眠の質が悪く、眠りが浅い(ので長時間寝る)
・寝過ぎた場合、体にけだるさが残るので動こうとするモチベーションが下がり
 運動不足になる



【睡眠時間が短い場合】

・睡眠不足の場合は交感神経が緊張して血圧が上がる
・食行動に異常が出る(無性に食べたくなる等)
・寝過ぎの場合と同様身体にけだるさが残るので運動不足になる


とのこと。

更に、丁度良い睡眠時間は年齢でも違うとのこと。
nendaibetu_suiminjikan.jpg
(厚生労働省 健康づくりのための睡眠統計2014)

・10代前半まで⇒8時間以上
・25歳⇒7時間
・45歳⇒6時間半
・65歳⇒6時間

だそうですが、
池谷医師によれば、
「生理的に歳と共に眠る必要性のある時間は少なくなるんですよ。
確かに統計で見ると7時間8時間っていうのは(脳梗塞の)危険性は少ないんですけど
年齢に応じた寝方をすれば健康を維持することは出来る」
とのことです。

尚、視聴者からの質問で
「うちの主人は40代で、休みの日は完全OFFになりますが、起こさなければ
10時間くらいぐっすり眠ってしまうんですが、問題ないんでしょうか?」
というしつもんがありましたが、
池谷医師によれば
「疲れた時は長く寝たいですよね。
その場合大事なことは起きる時間を一定にして欲しいんです。
体内時計は起きる時間で決まりますから、
長く寝たい時は起きる時間を一定にして早く床に着く
それから疲れた日には水分をしっかり摂って欲しいんですね。
水分を摂ってからお休みになる
もし夜間起きたら水分補給をする
のがよいとのこと。




新常識C 朝のジョギングは危険!
朝は起床後小1時間立ってからウォーキング程度がよい!


これも新常識Bの所に書いた1000人アンケートからでた話題ですが、
池谷医師によれば
「たしかに生活習慣病が動脈硬化を招いて脳梗塞の原因になりますから
有酸素運動することはとても大事なんですが、朝がダメなんですよ」
とのこと。

池谷医師の説明をまとめると

・朝は寝汗などで脱水状態になっている

・朝は交感神経が緊張して血圧が上がり、更に交感神経が緊張していると
 血が固まりやすくなる

・こういう状態で走るのは脳梗塞のリスクが上がる

・朝運動したい時は、早めに起きて水分を摂るなり食事を摂るなりして
 小1時間家で過ごしてからウォーキングや早足歩きをするのがよい
 (ジョギングは(夏は暑いので)夕方がオススメ)


とのことでした。



新常識D (マグロの)トロで予防!=EPA
マグロは赤身よりトロ、天然物より養殖物がオススメ!


脳梗塞予防の池谷医師のオススメは
先日の駆け込みドクターの動脈硬化・高血圧ネタの時に引き続き
「大トロ」だそうです。
大トロの脂には脳梗塞予防に繋がる成分EPAがふんだんに含まれてる
とのこと。

普段EPAの話になると「EPA=青魚」って感じですが、
青魚が苦手な人も結構居るってことなんでしょうか?
まぁマグロのトロなら嫌いってひとは少ないかなぁ〜とは思いますが…。
それに、確かにマグロのトロの100g辺りのEPA含有量は
サバ⇒1645mg
マグロトロ⇒1450mg
イワシ⇒1171mg

とイワシを凌いでサバに迫る勢いですし…。
(詳細は
やせるホルモン「GLP-1」を大量分泌させる栄養素はEPAと食物繊維だった!|驚異のサバ缶パワーで努力しなくてもやせられる!?|たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学〜身体を老けさせない秘密 第4弾 やせるホルモンで病の元凶・肥満を解消SP(7/30) 本編
を御覧下さい。)

また、ナレーションの説明では
「魚の脂に含まれるエイコサペンタエン酸=EPAは、
血液が固まるのを抑える働きがあるため、脳梗塞を防ぐ効果が期待できる
とのこと。

更に、赤身よりトロの方がEPAを含む脂が多いのは勿論ですが、
天然と養殖では養殖物の方が断然脂が多いのでEPAも多いとのこと。

maguro_tennen_youshoku.jpg


池谷医師によれば

・赤身なら3〜4切れ食べなきゃいけないんですが、トロなら1切れでOK

・最近市場に出回ってるマグロ(赤身)は洋食が多いそうなので、
 赤身でもダイジョブかも

・魚の脂は身体に溜まりにくく脂肪として溜まることがあまりない

・油で揚げる、焼くなどは魚の脂が落ちてしまうので、生(刺身)が良い


とのことでした。




新常識E 1分間でできる体を使った「全身グーパー体操」!


池谷敏郎医師によれば
「(普通の)グーパー運動(手をグーバーするだけ)は、血管によい運動として
有名ですね?
一度グーをして血流を止めてパーで流す、その時流れる血液の刺激が
血管に実は良いんですよ。これを全身を使ってやってしまおうということです」
とのことで、

■1分間でできる体を使った「全身グーパー体操」のやり方■

@体育座り(膝を抱えなるべく体を寄せる)をし、
 つま先を立てて手でグッと寄せる

guu_paa_taisou1.jpg


A頭を下げて体を20秒丸める(この姿勢がグー)。
 この時口を軽く開けて口で呼吸する
 (あまり力まないようにする。力むと血圧が上がる)

guu_paa_taisou2.jpg


B全身を広げて力を抜いてそのまま寝ちゃいます(この姿勢がパー)
guu_paa_taisou3.jpg

この時に一度止めた血液が全身を巡る時の刺激が血管の若返りに繋がる
血管が若返ると今度は血液が固まりにくくなる
とのことです。

Cテレビを観てる時など時間がある時にこれを3回くらい、1日に3セットくらい
 するとよい


池谷先生によれば
これで有酸素運動をした時のような血液の流れを座ったままできる
とのことで、血管など循環器系に心配がある方は普段からやっていると
効果がかなりあるとのことですので、お試しあれ。





posted by prin at 02:49 | 脳梗塞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする