2014年09月18日

NASH=非アルコール性脂肪肝炎の原因はギンギバリス菌による歯周病、便秘・下痢、睡眠時無呼吸症候群!|NASHや脂肪肝の治療法が歯周病治療に乳酸菌に運動(階段を見たら肝臓の薬と思え)??(゚д゚ )|たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 長引く身体の不調を解消する!新事実SP! その2〜お酒をあまり飲まなくても肝炎を発症させる原因は日本人の8割が抱える歯周病!!

お酒を飲まなくても、肝炎ウィルスに感染してなくてもかかる
NASH=非アルコール性脂肪肝炎


引き続き9/16のテレビ朝日系(朝日放送系)
たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学
〜長引く身体の不調を解消する!新事実SP!


お酒をあまり飲まなくても肝炎を発症させる原因は日本人の8割が抱える歯周病
の話題です。

NASH=非アルコール性脂肪肝炎って駆け込みドクターなんかの先生達の発言に
やたら登場しますが、案外まとまった話はなかったんじゃないかと思いますし、
治療法が普通の肝炎とかなり違わない??って感じで意外で面白かったので
書いておこうかと思います。

今回のたけしの課程の医学ではNASHの原因として、
番組に登場した横浜市立大学大学院 医学研究科主任教授中島淳先生が
脂肪肝になった状況での歯周病便秘・下痢睡眠時無呼吸症候群
の3つを挙げていらっしゃっいましたけど、
まだ原因の全てが判った訳でも診断法や治療法が確立してるという訳ではない
みたいですが(参考 中島淳先生の紹介ページ?PDFですけど)、
歯周病の人はアルコールを飲まなくても肝炎を発症する
というのは中島先生が発見されたみたいで、番組コーナーのメインでしたが、
脂肪肝って案外簡単に改善できるんだなぁ〜っていうのも面白かったですね。



尚、目のズレが肩こりの原因になるって話題については
目のズレ(黒目のズレ)がしつこい肩こりの原因かも!?|目のズレチェック法&改善法!|たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 長引く身体の不調を解消する!新事実SP!〜しつこい肩こりの原因は目が大きくズレていることにあった
を御覧下さい。




肝臓、肝臓がん、脂肪肝、NASH=非アルコール性脂肪肝炎についての
ナレーションと中島淳先生のお話のまとめ


説明がこのコーナー冒頭と中島先生がスタジオに登場してからと
だいぶ分かれちゃってましたので最初にまとめて書いておきます。

・肝臓がんの死亡者数は年々増加ここ20年は毎年3万人を超え続け、

kanzougan_sibousha.jpg


・肺がん、胃がん、大腸がんに次いで肝臓がんが4位(5位はすい臓がん)
kanzougan.jpg


・肝臓はお腹の右上、胃と隣り合った場所にあり
 臓器の中で最も大きく体重の約2%、50kgの人なら1kg
kanzou.jpg


・その仕事量は膨大で栄養素をエネルギーに作り替える有害物質を解毒
 中でもアルコールの分解は肝臓の大切な仕事で、
 お酒の飲み過ぎで肝臓の限界を超えると肝細胞が炎症を起こす肝炎になるが
 肝臓はどんなに辛くても痛みを訴えない沈黙の臓器
 知らず知らずのうちに肝炎は悪化、気が付けば肝硬変や肝臓癌に進行

・ところが今日本にはアルコールを飲まず、肝炎ウィルスにも感染していないのに
 肝炎を発症する人が数多く存在し、その原因はこれまで謎とされてきたが
 最近になってようやくその原因が明らかになってきた。これが
 NASH(なっしゅ Non-alcoholic steatohepatitis)=非アルコール性脂肪肝炎

・お酒を少ししか飲まない人や全然飲まない人でも脂肪肝になるが、
 以前は脂肪肝は大きな病気には繋がらないので放って置いていいと思われていた。
 ところが最近、お酒を飲まない人の脂肪肝も肝炎になることが判ってきて、
 その数もアルコール性の肝炎と並ぶまでの数になってきて、
 実際の診療の現場でも問題になっている

・お酒を飲まない脂肪肝の方は我が国は1500〜2000万人程と推定され、
 その1〜2割の方がNASHになる可能性がある

・しかもNASHを放置してしまいますとアルコール性の肝炎と同じように
 肝硬変肝臓癌になるということが明らかになってきている


とのことです。


また、肝臓の状態画像の中島先生の説明も判りやすかったので記載しておきます。

正常な肝臓
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・鮮やかな赤でお肉屋さんで売っているレバーと同じ感じと思って頂ければ良い


脂肪肝
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・全体に白っぽくなって脂が溜まっている状態です。所謂フォアグラ状態。
 これはまだ良性の状況でこういう方は沢山いらっしゃいます

※因みに、ナレーションの説明では成人の30%約3000万人が脂肪肝といわれる
そうで、脂肪肝の状態で歯周病、便秘・下痢、睡眠時無呼吸症候群などになると
肝硬変に進行する可能性が上がる、ということですから、
ASTやALT値が31以上になったら生活習慣改善が必要
ということになるかと思います(参考:天野クリニックさんのHP)。 

NASH
kanzou_NASH.jpg

・全体的に白っぽいんですけどその間に赤く筋が入って網目状になっています
 これが慢性肝炎を起こしている状況でこれがNASH。全く症状はございません
 この状態であれば治療すれば良性の脂肪肝に戻すことが出来ます
 ですからこの段階で見つけることが重要ですから、
 心配な方は医療機関で受診するのが重要。



肝硬変
kanzou_kankouhen.jpg

・NASHが進行して肝硬変という状況になります。
 まず肝臓が小さくて見るからに硬いですよね?硬くて動きません。実際硬いです。
 こうなってくるとこの中に肝臓癌なんかもできてくることがあります。
 ここまで来るのに20〜30年以上、1〜2年ではここまでここまでこない。
 非常にゆっくり長く進行します。
 こうなってくると元に戻すのは非常に難しいですからNASHの段階で
 病気を治すというのが重要じゃないでしょうかね。


とのことでした。




なぜ歯周病菌がNASH=非アルコール性脂肪肝炎肝炎を引き起こすのか?
&歯周病が原因のNASHの治療法!


■歯周病がNASHを引き起こす原因■

ここもナレーションの説明をまとめます。

・300〜500種類ある歯周病菌の中でも最も代表的で誰の口の中にもいるのが
 歯周病菌最大の悪玉ギンギバリス菌

・歯周病菌は歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目に溜まると
 そこから体内に侵入、血管を通して全身を巡り始める

shishu_pocket.jpg


・歯周病菌の多くは白血球によって退治されるが、強いギンギバリス菌は
 しつこく生き残り免疫機能をかいくぐって血液の最終処分地肝臓に到達。
 するとギンギバリス菌の侵入関知した肝臓が刺激物質を分泌し菌の退治を
 始める

・健康な肝臓の細胞は刺激物質の影響を殆ど受けないが、脂肪肝の場合
 肝臓は刺激物質に過剰に反応して細胞が炎症を起こし
 長い年月を掛けてゆっくり脂肪肝から肝炎へと進行してしまう



■治療法■

・投薬治療や運動、食事療法と共に歯周病の治療

因みに↑↑では中島淳先生は「症状は殆ど無い」と仰ってましたが、
番組で紹介されていた歯周病が原因で肝炎を発症し、
瀕死の状態になって中島先生の治療で健康を取り戻した横岡玲さん(43)
(以前は現代国語の予備校講師で今は予備校の教材作成がお仕事の方)
という方には予兆となる症状がそこそこあって、
特に脂肪肝と告げられてから長年放置したのがマズかったようですが、
とにかく進行が遅いので脂肪肝が改善するよう対策すべきだったのかな?
って感じですので一応年表風に症状を記載しておきます。
(といっても体調が悪いから歯医者に行くなんて普通無理でしょうけど)

15年前(28歳当時)
予備校講師は熾烈な実力社会で、講義数をこなすほか、入試問題の傾向分析等
仕事量膨大で自宅に戻っても休む暇が無く、徹夜なども多く、
ケアレスミスの連続や立ちくらみが起き、あまりの体調の悪さに
近くの病院に行くと、単なる過労と診断されたものの、
同時にALT値が30を超え脂肪肝をきたしてると思われると告げられ、
間食を控えたり寝る前3時間に食べないとか少し摂生が必要と言われる。
(原因はアルコールは飲まなかったが生活習慣の乱れで脂肪肝に)


その後数年
横岡さんは脂肪肝は大した病気じゃないという意識があったのと、
数年に1度の健康診断でもALT値は依然高めだったものの
運動や摂生をしなくても悪化することはなかったので放置


10年後
結婚し2児の母親になっていたが、ある日子供が庭で遊んでいるのを見ていた時
子供に呼ばれて立ち上がろうとしたら体に鉛のような重さを感じ座り込む。

更に別の日にベッドから起きようとすると微熱があるような重だるさ
を感じたが、このだるさは歳の所為と思い込み病院の診察は受けなかった。


それから2年後の2010年8月
何気なく受けた健康診断でALT値が200台になり酷い肝炎と診断され、
横浜市立大学病院で中島淳先生の診察を受け、唾液を採取したところ
ギンギバリス菌が見つかり、歯周病と診断され、
(本人も気づかないうちに歯周病になっていた)
横岡さんは投薬治療や運動、食事療法と共に中島先生の指示の下、
歯周病の治療を始めると肝臓の数値(ALT)はみるみる下がり
歯周病の治療が終わる頃にはすっかり正常値に戻り、現在は完治。

ということで、
症状@【身体が鉛のように重い】
症状A【微熱があるような重だるさ】

こういうのが沈黙の臓器肝臓がついにあげた「声なき悲鳴」なんだそうです。




なぜ便秘・下痢だとNASH=非アルコール性脂肪肝炎を引き起こすのか?


■便秘や下痢ががNASHを引き起こす原因■

中島先生の説明をまとめると、

・肝炎に関係するのは歯周病だけではなく腸内細菌が関係していることが判ってる

・問題なのは腸内細菌のバランスが悪くなる、悪玉菌が多くなると言うこと

・悪玉菌が増えると便秘や下痢の方もいるし、お腹が張るという方もいる

・腸の壁というのは普通は悪玉菌を通さないが、
 悪玉菌が増えると血液中に通って来てしまい、
 この悪玉菌が肝臓に来て肝炎を起こすことが判ってる


とのことで、便秘というとすぐ大腸がんが心配等思い当たりますが、
まさか便秘まで関係するとは・・・って感じですが、
下痢とかお腹が張るっていうのはどちらかというと男性の方に多いんでしょうか?
ゲストの中山秀征さんは慢性的に下痢なんだそうですが…。
(芸能人だから生活が不規則っていうのはあるかも知れませんが
太ってはいないので、まぁダイジョブかな?と思いますが)


■対策■

もうこれはお約束で、中島先生によれば
・ビフィズス菌とか乳酸菌のような所謂善玉菌を飲むことによって
 肝炎が良くなるという報告がある

とのことです。

普通にヨーグルトとか乳酸菌系のサプリとか奨めておけば良いのかな?
とも思いますが、それじゃ面白くないので手作り用種菌セットな
んて面白いかと。




1回作ると植え継ぎでも何だかんだ2ヶ月くらいは保っちうので、
しばらくは買ってくるのは牛乳だけ。
スムージーとかお料理とか沢山使う方にはオススメかなぁと。




なぜ睡眠時無呼吸症候群だとNASH=非アルコール性脂肪肝炎を引き起こすのか?


■睡眠時無呼吸症候群がNASHを引き起こす原因■

中島先生のお話しをまとめると、

睡眠時無呼吸症候群は肥満などで喉の奥の空気の通りが悪くなり
 睡眠中呼吸が度々一時的に止まってしまう病気で、大きないびきをかくのが特徴

・睡眠時無呼吸症候群になると呼吸が上手く出来ないので、
 血液中の二酸化炭素の量が増える

・そうするとホルモンの一種であるレプチンが分泌され血液中に増えるが
 このレプチンが肝臓を硬くする作用を持っおり、結果肝臓が悪くなってしまう


とのこと。

また、横浜市立大学のHPには、
このレプチンと↑↑の腸内細菌にも関連した中島先生の研究内容が書かれてて、
肥満により脂肪組織から多量に分泌されるホルモンであるレプチンが
健常人では肝炎を起こさないごく微量の腸内細菌毒素に過敏に反応して
慢性肝炎を発症することを発見
」(要約)とありますので、
睡眠時無呼吸症候群じゃなくても肥満だとダメ〜ってことのようです。

尚、睡眠時無呼吸症候群の改善法は紹介されませんでしたが、
今迄のテレビ番組等でも睡眠時無呼吸症候群の改善法って
いびき・睡眠時無呼吸症候群の超簡単改善法は抱き枕と絆創膏!?|駆け込みドクター!運命を変える健康診断〜睡眠の悩み解消SP(9/15)+顎の小さい人と50代以降の女性も睡眠時無呼吸症候群になる!!
ぐらいしかなかったと思いますので、睡眠時無呼吸症候群が御心配の場合は
是非お試しを。




どうしたら脂肪肝を改善することが出来るのか?
「階段を見たら肝臓の薬と思え」


中島先生のお話をまとめると、

・肝臓に溜まっている脂肪は皮下脂肪と比べて溜まりやすいけど落としやすい
 という特徴を持ってるので、ちょっとした生活習慣を見直すことで
 脂肪肝は比較的容易に改善すること出来る


・【階段を見たら肝臓の薬と思え】
 「今あんまり運動する機械がない訳ですよね。駅なんかでも
 エレベーターやエスカレーターがありますから、日常生活の中で
 階段を見かけたらエスカレーターを使わないで階段を上ると
 こういう事が重要で、比較的長続きしやすいですよね」

・基本は食べ過ぎないこと それから日常生活の中で軽い運動をすること

とのことでした。

番組ではあまりハッキリ言っていませんでしたが、
肝硬変まで行っちゃうと改善が難しくなるので、
結局のところ単純に言えば(というか残念ながら)
・脂肪肝になったら生活習慣を見直せ!運動しろ!!
ってことなんだと思います。
自力で解決できるのって脂肪肝だと判った時しかないですもんね¥^−^¥。






posted by prin at 15:30 | 肝臓・肝硬変・NASH・脂肪肝など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする