冬のかゆみ対策は先ず乾燥肌を治す正しい保湿!
2/10のTBS系
いっぷくクリニック〜冬の強敵!体のかゆみ対処法
の話題です。
今日はPON!でやっていた彦麻呂さんが20kg痩せた炭水化物を半分にして
野菜を増やす低糖質ダイエットがネット上でも話題になってましたが、
内容的には痩せました報告とメニューのごく一部って程度で「低糖質ダイエット」
って言葉が新しいだけで要は糖質制限ダイエットですから(^m^ )、
まぁそのうち詳しい内容を日本テレビでやるんでしょう、ってことで
あまりテレビでは扱われない「冬のかゆみ」対策やってたいっぷくクリニックを
取り上げてみました。
といっても、終盤部分の肝臓病等が原因のかゆみ以外は乾燥肌対策なんですけどね。
スタジオは何時もの通り池谷敏郎先生でしたが、お肌関係ですから、
ビデオ出演だけでしたがお馴染みのよしき皮膚科クリニック銀座吉木伸子院長
のお話しがメインにナレーションの補足って感じだったでしょうか。
書籍も多いですし、正しいスキンケア覚えるなら吉木先生って感じですね。
で、ナレーション(といってもいっぷくクリニックの進行役笹川友里アナですが)
によれば、東京の1月の平均湿度は1915年には66%あったものが2014年には
45%と100年で湿度が21%も低下しているんだそうで、
これじゃ肌も乾燥しやすくなりますよね、って感じですが、
吉木伸子先生によれば
「乾燥を放っておくと突っ張ってきて粉を吹いたような状態になってきますね。
で、酷くなると亀裂が出てくる、更に掻いてしまうと血が出る、瘡蓋(かさぶた)
ができる。」
「乾燥による皮膚疾患にならない為にも先ずは日頃のケアが一番大事だと言えますね」
とのこと。
また、「なぜ肌が乾燥すると痒くなるのか?」
については、池谷敏郎先生の話をまとめると
・健康な肌は角質細胞やセラミド、皮脂膜といったような保湿成分
によって外からの刺激から守られている
・しかし外気の乾燥などによって保湿成分が失われると角質細胞の間に隙間が
できてしまい皮膚から水が逃げてしまう。コレが乾燥肌
・こうなると隙間から埃や細菌などの異物が進入しやすくなってかゆみが発生
してしまう
とのこと。
また、
・老人性乾皮症(ろうじんせいかんぴしょう)なども
歳を取るとかゆみを起こすものだが、角質細胞やセラミド、皮脂膜は残念ながら
歳と共に減少してしまう物
とのこと。
よしき皮膚科クリニック銀座 吉木伸子院長が出題!
かゆみを撃退!乾燥肌クイズ!!
辛いかゆみから解放される為には先ずは乾燥肌を治すことが大切とされている、
とのことで、間違った乾燥肌対策、かゆみ対策の○×クイズです。
Q1 肌の乾燥を防ぐため水分をたくさん摂るようにしている⇒×
吉木伸子先生とナレーションの説明をまとめると
・飲んだ水は残念ながらそのまま肌の水分になる訳ではなく、
余分に飲んでも尿として出てしまう
・しかも冷たい水を飲みすぎると体の熱を奪い冷えやむくみの原因になり、
肌に悪影響を与える原因になる
とのこと。
正しい対策
・今の時期は温かい物を喉が渇いたと感じた時に飲む程度でOK
とのことでしが、
これはあくまで乾燥肌・かゆみ対策の話で、例えば風邪・インフルエンザ対策だと
今日の林修の今でしょ!講座でまたチラッとやってましたが、浦島充佳医師なんかは
20分に1回水を飲んでウィルス飲み込んじゃって胃酸でウィルスを殺す嚥下(えんげ)
を勧めてたりしますし(以前の浦島先生の嚥下の記事)、
ちょっと悩ましい所ですね(;´∀`)。
Q2 鼻やおでこがテカリやすい人は皮脂がたっぷり出ているので乾燥肌ではない⇒×
吉木伸子先生とナレーションの説明をまとめると
・実は乾燥肌なのに皮脂が沢山でてしまう肌質の人がいる=オイリードライ肌
・オイリードライの人は自分がオイリー肌だと思って洗いすぎてしまって
肌荒れを起こしたりかゆみを起こしてしまうことがある
正しい対策
・オイリードライ肌の人は先ず洗い過ぎに注意し、
保湿成分がたっぷり含まれたクリームを使ってしっかり乾燥対策
Q3 乾燥肌で皮膚が痒くなった場合氷など冷たい物で患部を冷やすとよい⇒×
吉木伸子先生とナレーションの説明をまとめると
・痒いからといって冷やすと、冷たい物をどけた時かえって血行が良くなりすぎ、
かゆみが増してしまうことがあるので患部を冷やすのはNG
正しい対策
ナレーションの説明では、↑↑は生理学研究所で行われた実験で、
かゆみの無い手で保冷剤を持ったところ持つ前と比べかゆみが軽減された
という結果が出たんだそうです。
これは、人の感覚がかゆさより冷たさの方を優先させるからなんだそうで、
「なかなか治まらないかゆみが襲ってきた時皆さんも試してみては?」
とのことでした。
1日の中で肌が最も乾燥するのは入浴直後!入浴後の乾燥対策
&入浴中の乾燥肌対策=洗い過ぎに注意!
池谷敏郎先生によれば
「入浴の後って肌が湿ってますよね。
でも50分くらいすると殆ど渇いてきてしまうんですよ。
入浴後体を拭いたら出来るだけ速やかに保湿剤などを塗るのが大事ですよね。
あまり時間を空けない方がよいです。」
とのこと。
また、入浴中の乾燥肌を防ぐポイントは
「毎日ゴシゴシと洗い過ぎ洗い過ぎに注意」だそうで、
池谷先生とナレーションの説明をまとめると
・赤くなっている部分が毎日タオルで洗った方がよい部分
・タオルを使って毎日洗った方がいい部分というのは脂が出やすい場所で
胸のゾーンとか背中のVゾーン、腋の下、陰部などはしっかり洗った方が
よいが、それ以外は手で擦るとかそういった感じで洗うのが良い
・このほか耳の後ろなどもゴシゴシ洗ってよい部分
とのこと。
※これは乾燥肌対策ではなく美肌対策だったと思いますが、
以前、主治医が見つかる診療所の南雲先生なんかも言っていましたね。
普段から心掛けた方が良いのかも知れませんが、夏とかはちょっと・・・
って気もしますし、難しい所ですよねぇ(;´∀`)。
視聴者からの質問:
布団に入ると痒くなるのはなぜ?
保湿クリームは厚く塗るのがよいのか、薄く塗るのがよいのか?
「ああ、あるよね〜」って感じの質問だったので書いておきます。
質問@
「私は乾燥肌です。日中はそんなにかゆさを感じないのですが
寝る前、布団に入るととても痒くなります。これはなぜなのでしょうか?」
池谷先生の回答
「体温が局所的に温まったりするとかゆみを誘発するんですよね。
そういった意味で布団に入いると温かくなって痒くなることはあると
思うんですよ。
あと入浴した後とか運動した後とかに体温が上がりますから痒くなりやすいので、
やはり保湿をやってスキンケアしておくことがかゆみを緩和するのに役立つ
でしょうね。」
とのこと。
質問A
「3歳の息子が乾燥で肌に赤みがかった湿疹が出ています。
毎日朝と晩に保湿クリームを塗っているのですが、保湿クリームは
薄く塗るのがよいのか厚く塗るのがよいのか教えて下さい。」
池谷先生の回答
「頻回に(あまり使わない言葉ですが頻繁に何回かに分けてって意味でしょう)
塗ることが大事だと思うんですよね。あまり間を空けないで塗ることが大事。
それから塗る時に手の上に載せて一回温めて溶かすわけですね。
伸びを良くしておいて白い感じになる様にたっぷり塗って上げて
それを擦り込むような感じで塗り込む。」
とのことでしたが、子どもの場合は保湿クリーム塗るよりはムヒでも塗った方が
良い気もしますが…ムヒとかかゆみ止めもほぼ必ず保湿成分入ってますし…(´▽`)。
冬の乾燥肌による何時ものかゆみだと思っていたら
重大な病気ってこともある=原発性胆汁性肝硬変
乾燥肌と痒みだけでは時間が保たないから突っ込んだ、
って雰囲気は無きにしも非ずでしたが、
乾燥肌で痒みが出るってやはり女性の方が多そうですし、
原発性胆汁性肝硬変って難病も50〜60代女性に多いってことでしたので、
頭の片隅に入れておいた方が良いかも知れません。
原発性胆汁性肝硬変(げんぱつせいたんじゅうせいかんこうへん)について
順天堂大学浦安病院皮膚科の高森建二先生とナレーションの説明によれば
・肝臓の一部である胆管が何らかの原因で破壊されてしまう病気
・進行すると肝臓癌になったり移植手術を余儀なくされることもある
・血液中にかゆみを起こす物質が血液中に増えてくるのは判っているが
そうなる原因は不明で完全に治す薬もなく難病指定されている
【番組の再現ビデオの女性の症状】
・何時ものように(冬は何時もかゆみに悩まされる)かゆみが襲ってきたので
市販のかゆみ止めを使用したが一時で気には収まるがかゆみが残る
・発信などの異常は見られない
・3ヶ月経ってもかゆみが治まらず、皮膚科で塗り薬と飲み薬を貰ったが
治らない
・更に1ヶ月後皮膚科で血液検査を受け原発性胆汁性肝硬変(げんぱつせい
たんじゅうせいかんこうへん)の疑いがある
とのことで、高森建二先生によれば
「早期発見に繋がるので、たかがかゆみと放置せず近くの病院に行って
検査を受けることが大切」
とのこと。
また池谷先生によれば
・原発性胆汁性肝硬変の推定患者数は5〜6万人
・50〜60代の女性に多い
・健康診断を受けると肝機能障害から見つかる場合も多いが、受けていないと
先にかゆみが先行して調べていく内に判る場合もある
・血液検査で判る場合も多く肝硬変まで進行しない人も多い
とのこと。
また、
ほかにも肝臓病・腎臓病・ガンが原因でかゆみが現れる場合もある
ので、しつこいかゆみの時は調べてみる必要があるんだそうで、
先ずは皮膚科に行き、それで診断がつかないようなら内科に行って血液検査
が良いみたいです。