珍しい脳血管性認知症の特集番組でしたけど、
予防法改善法は実質動脈硬化・高血圧・脳梗塞対策と同じ…(´・ω・`; )
ちょっと遅くなっちゃいましたが、3/10のテレビ朝日系(朝日放送系)
たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学〜認知症予防の新発見SP
の話題です。
ナレーションによれば血管性認知症(けっかんせいにんちしょう)とは、
脳梗塞や脳内出血など血管の老化に伴って起きる認知障害で、主な原因は
加齢や喫煙などの生活習慣の乱れで、超高齢化社会の現在この血管性認知症
の急増が問題視されている
が、
細菌の研究によって認知症を起こす1歩手前の血管の状態が徐々に解明され、
前触れとなるサインが判ってきた
とのこと。
因みに、番組では一貫して血管性認知症と言ってましたが、脳血管性認知症と
書いてある記述の方が多いみたいで、Wikipedia:認知症の血管性認知症をクリック
すると脳血管性認知症に飛びますし、gooヘルスケアも脳血管性認知症ですし、
脳血管性認知症が正式名っぽいですが、以降は番組に合わせて血管性認知症とします。
また、よくよく聞いてると、脳血管性認知症そのものを扱ってるのではなく、
血管性認知症を引き起こす脳梗塞の前段階では脳に白質病変がができていて、
白質病変があると数ある認知機能障害の特定の機能だけが低下するのが特徴的なので
脳梗塞(ひいては血管性認知症)の1歩手前のサインになる、ってことの様ですので、
(とはいっても実生活に影響が出るので軽視はできないですけど、)
白質病変がある場合の認知機能障害の特徴が判ってしまえば、あとは実質、
脳梗塞又は脳梗塞の最も重要な原因の高血圧、動脈硬化の予防改善法で、
普通に言われてる魚介類(DHA・EPA)やオリーブオイル(オレイン酸)を摂取しましょう
ってだけの話なので、アルツハイマー病対策のアロマ療法みたいなインパクトは無い、
だから認知症全体に対する割合が小さいこともあってあまりテレビでやらないのかな?
って感じではありますね…。
脳の白質病変を放っておくと脳梗塞が増え、血管性認知症を起こしやすい!
独立行政法人国立長寿医療研究センター物忘れセンター長の櫻井孝先生によれば
(因みに国立長寿医療研究センターは愛知県大府市)
「血管性認知症や脳梗塞を起こしやすい状態の一つとして脳の白質病変というのが
判ってきました。
白質病変を放っておきますと脳梗塞が増えたりですとか認知症に
なりやすかったりします。」
とのことで、ナレーションの説明によれば
白質病変(はくしつびょうへんとは、
・↑↑のMRI画像の白いポツポツは脳梗塞の痕ではなく、白質病変と呼ばれるもので
血管性認知症になる一歩手前のサイン
・白質病変とは脳にある血管の中でも特に細い血管が硬くなり血流が滞った為に
起こる異変のことで、血流が滞ると酸素が不足する為周りの細胞が弱まり
血管の中の水分が外に滲み出てしまうのがMRI画像の白いポツポツ
・白質病変を持つ人には物忘れなどある特徴的な認知機能障害が出やすい、
ということが判ってきた
・この異変(白質病変)が起こるとなぜ物忘れなどの症状が出てくる原因は、
白質病変ができやすいのは脳の深い部分で、そこには神経細胞の間で
信号を伝える役目を果たす神経線維が張り巡らされているが、
血流が滞り細胞が弱ってくるとこの神経線維の働きが低下し、
情報が伝わりづらくなり物忘れなどの症状が出てくると考えられてる
・この白質病変に気づかぬまま放置していると徐々にその範囲が拡大し、
ついには認知症を発症してしまうので、初期段階に発見することが大切
とのことです。
ただ、櫻井孝先生の説明によれば
・白質病変ができる年齢は、50歳くらいから少し出てきて、
60代70代になるとどんどん増えていく
・白質病変ができない人もいるが、日本人だと約70%くらいに白質病変ができる
とのことで、それだけの人数の人が白質病変があるかどうかでMRI検査を受けてる
とは思えませんし、実際、番組で行っていた
最近物忘れが多くなった50〜70代の男女12名の脳のMRI検査では、
多かれ少なかれ12名全員に白質病変がみつかっていたので(2〜20個)、
勝手に判断しちゃいけないかも知れませんが、後で書く初期の白質病変による
特徴的な物忘れの症状の内思い当たることがあり、生活に支障があるなら
病院でMRI検査と治療でしょうけど、
普段は脳梗塞・高血圧・動脈硬化の予防対策って感じになるんじゃないでしょうか?
初期の白質病変による特徴的な症状@ まだら物忘れ症状
白質病変ができた場合の症状としては
@まだら物忘れ症状
Aチョットした段差に躓く
B食事の時に咳き込む。誤嚥(ごえん)しやすい
というのがあるんだそうですが、まずはまだら物忘れ症状から。
ナレーションと櫻井孝先生の説明をまとめると、
まだら物忘れ症状とは
・白質病変の物忘れの中には普通の物忘れとは違うモノが存在し、
白質病変の代表的な物忘れ症状が“まだら物忘れ症状”
・白質病変の初期症状としてまだらに認知機能の低下が起こることがあり、
今迄できていた事が部分的にできなくなったり、ある認知機能だけが低下する
など人によって様々だが、認知機能がまだらに低下する
(認知機能の検査は、言語の記憶力・情報処理の速さ・記憶の思い出し能力・
判断力・抑制力・空間認識力といった項目があり、白質病変ある場合、
特定の項目だけ実年齢より低下している可能性がある)
・例えば↓↓の大川さんの場合は記憶力・判断力・計画力は正常だが
なぜか突然空間認識力だけが低下するのがまだら物忘れの具体例
とのことで、番組内で挙げられていたまだら物忘れの例を書いておきます。
【会社員 大川正文さん(69) 初期の白質病変6ヶ所発見】の場合
この方は定年後再就職されて、今でも遅刻も欠勤もなく8時間勤務をこなし、
帰宅すると週3〜4回は奥さんを連れて車でカラオケに通ってるそうなんですが、
・通い慣れてるカラオケ店で途中喉を潤す水をおかわりしようと3階から1階に
降りようとした時、さっき上がって来たばかりの階段の場所が判らなくなり、
コップを持ってウロウロし、5分後ようやく階段を発見
・更に、1時間でカラオケ終了して帰宅しようとした時、また階段の場所が
判らないという同じ物忘れ症状が起きた
また、大川さんは、
「家にいて台所の方に立っていくと何をしに来たか忘れてしまう」
ってことも仰ってましたが、これが白質病変と関係あるかどうかの説明は無かったので
何とも言えません。
【有馬祐義さん(69) 白質病変9カ所発見】の場合
都内のスーパーで宅配サービスの仕事をしていた方で、6年間1度も宅配時間に
遅れたことのない優良ドライバだったんだそうで、トラックにカーナビは付いてますが
使用せずに、何時も使い慣れてた地図を使えばどこにでも行けていたんだそうですが、
・半年ほど前奇妙な物忘れに襲われ、使い慣れてた地図の味方が不意に判らなくなり、
それ以来車の運転は問題なくできるのに地図を見ることが出来ない異変が頻繁に
起きるようになった
・地図調べ出したりすると頭がパニックになって、どっからどういう順番に
回って良いかとか判らなくなって地図も見れなくなっちゃう(本人言)
とのことで、この結果有馬産は仕事を辞めてしまったそうです。
【主婦中島輝代さん(61) 初期の白質病変20カ所発見】の場合
この方の場合もこれが白質病変と関係があるのかの説明がなかったので
何とも言えないんですが、なにせ白質病変20カ所ですので可能性アリです。
・夫と一緒に買い物をする時、
「ほらあそこであれ売ってたでしょ?あれあれみたいな、あれが欲しいのよ私」
なんてことをよく言ってしまい、夫に
「何?あれって何?ハッキリ言いなさいよ」
なんて言われるが、(物の名前が)出てこない
とのことです。
番組でやっていた具体例が良いのか悪いのかよく判りませんが、とにかく、
他の行動は全く問題ない、或いは優秀なので、突然何かだけできない、
なんていうのは危なそうですね。
初期の白質病変による特徴的な症状A チョットした段差に躓く(つまずく)
ここはスタジオでの櫻井先生の説明だったんですが、
文書でも書かせればマトモなんでしょうけど、お医者さん達話し言葉だと
まともな日本語になってないこと多いですから(櫻井先生も御多分に漏れず)(≧m≦)
ちょっと意訳気味になっちゃいますが御容赦を。
チョットした段差に躓く
・通常、障害物がある時は、目でその高さを見て、どの位のペースで歩いて身体の
バランスを取ればよいかを瞬時に頭の中で判断し実行しているが、
白質病変があると信号の連絡が悪くなり、チョットした段差でも躓いてしまう
という症状が本当によく見られます
とのこと。
初期の白質病変による特徴的な症状B 食事の時に咳き込む、誤嚥しやすい
同様に櫻井先生の説明をまとめます。
食事の時に咳き込む 誤嚥(ごえん)しやすい
・器官の上にはフタが付いていて、食べ物が間違って入らないようになっているが
脳の具合が悪いと舌の動きが悪くなって器官の中に入りやすく、
食べた物が誤って器官に入り咳き込んでしまう
・誤嚥は肺炎の原因にもなるが、これは単なる加齢ではなく白質病変と
非常に関連が深い
とのことです。
白質病変の進行をストップし 血管性認知症を予防するには血圧を下げる!
1日30分の散歩&地中海料理を10日間続けて検証!!
因みに、番組では脳梗塞・高血圧の話ばかりでしたが、
gooヘルスケアやWikipediaの脳血管性認知症の記事では
脳出血・脳卒中・糖尿病・脂質異常症なんかが脳血管性認知症の原因に挙がってますし
喫煙や痛風も脳卒中の原因になるそうですので、たけしの家庭の医学のやり方だけで
万全ってことはないと思いますが、少なくとも検証結果ではかなり劇的に認知機能が
改善してましたので、物忘れが増えた〜、なんて思っている方は取り敢えずやってみる
のが重要かなと思います。
血管性認知症を予防法@ 1日30分の散歩
「散歩でいいの?」(榊原郁恵さん)とか、
「少ない気がするんですが30分で良いんですか」(たけしさん)
なんて声が上がってましたが(ノ∇≦) 、櫻井先生によれば
「高血圧をコントロールするという意味で1日合計で30分でいいんですけども、
血圧の低下が非常に効果的になると実際報告されています」
とのことで、15分ずつ分けて合計30分でもよいそうです。
(ガダルカナルタカさんの質問に対して)
他のお医者さんは散歩じゃなくてウォーキングで1日30分くらいは普通勧めてますが、
高血圧のコントロールにはこの程度で充分って意味なのか、認知機能回復には
この程度で充分って意味なのか、↓↓でも効果出てますので最低限このくらいは、
ってことでよいでしょうか・・・。
血管性認知症を予防法A 地中海料理
ナレーションの説明では、
「2012年、アメリカマイアミ大学が注目の研究結果を発表。
ニューヨークに住む1000人以上の食生活を追跡調査し、
地中海地方の郷土料理をよく食べるグループと殆ど食べないグループを比較したところ
よく食べるグループに白質病変が少ないことが判明。」
とのこと。
また、地中海料理(主にイタリア・ギリシャ・スペイン等の料理)の説明では、
地中海料理の特徴は
@オリーブオイルを使用
A魚介類が多い
Bクルミなどのナッツ類
だそうで、(ナッツ多いんですかねぇ?ちょっとピンときませんでしたが)
「オリーブオイルやナッツに含まれるオレイン酸、
魚介類に豊富に含まれるDHA・EPAは全て高血圧や動脈硬化などの
改善効果が認められている栄養素で、これらの相乗効果で地中海料理は
白質病変の予防に役立つと考えられている」
とのことです。
10日間1日30分の散歩&地中海料理で認知機能の改善を検証!
MRI検査に参加した12人の方でまた別の
笠井祐子さん(54 白質病変2カ所)と椎名龍太郎さん(69 白質病変8カ所)ってお2人に
10日間、1日30分散歩と地中海料理(というかオリーブオイルと魚介類を使った料理)
を毎食食べて貰う実験です。
地中海料理を無理なく毎日食べれるように順天堂大学附属練馬病院栄養科の
高橋徳江先生のレシピアドバイス付でしたが、
ポイントは↓↓みたいな感じ。
ポイント@⇒何時ものサラダにツナ(EPA)とヒヨコ豆(オレイン酸)を加える
ポイントA⇒手製ドレッシングにもオリーブ油を加える
ポイントB⇒パンにもオリーブ油をつける
ポイントC⇒オリーブ油をフライパンに
ポイントD⇒いつものパスタにアサリを入れボンゴレ風に
こっちの画像は椎名龍太郎さんって方が料理が上手くて、ボンゴレとか
パエリアとか作ってたんですが、最後の写真はパエリアに焼サンマ入れちゃってる
ところです(´▽`)。高橋徳江先生のアドバイスみたいですが・・・。
ただ、魚介類はともかく高齢の方が(高齢の方とは限りませんが)毎日オリーブオイル
食べてる姿って想像しにくい…っていうか地中海沿岸の人々のようにオリーブオイル漬け
で育ってませんから直ぐ飽きますし、サラダでも味が固定されて嫌になりますし('A`)、
御家族で認知症が心配な方が居るような場合周りまで同じもの食べるのも…って
ありますからね。
最近は主に便秘対策向けを謳ってはいますがオリーブオイルのサプリもありますから、
毎日っていうならこんなのが現実的かなと。
或いはナッツ漬けなら個人的にはウレシイかなぁ〜@^-^@。
魚介類の方は脳関係なのでDHA(Wikipedia:ドコサヘキサエン酸)が多い魚が良い
と思いますが、
同日の林修の今でしょ講座の脂肪肝対策で池谷敏郎先生が紹介してた鮭フレーク
はDHAが多いとのことですから鮭フレークでよい訳で、無理に地中海料理じゃなくても
良いですよね。アルツハイマー病にも効果ありますし。
ということで、お2人の検証結果ですが、
■椎名龍太郎さん(69) 白質病変8ヵ所 の場合■
検証前は「実年齢以上でアウト」の項目が5つもあったんですが、
検証後は1個に減少しました。
椎名さんは、出題者が喋った数字の順番を逆から答える検査(4〜5桁)
ができなかったんですが、検証後は見事クリアでした。
■笠井祐子さん(54) 白質病変2ヵ所 の場合■
笠井さんは50代で白質病変も2ヵ所と少な目だったのもあってか、
検証前は実年齢以上アウト項目、検証後は全項目クリアでした。
笠井さんは出題者が喋った数字の順番を逆から答える検査が
できなかったんですが、こちらも検証後は無事クリアでした。
ということで、白質病変が原因の物忘れの場合、御自身がまだ充分元気な場合は勿論、
御家族も割に勧めやすい改善法が出てきたって感じですし、
アルツハイマーの場合も御自身が自分で始めるのも御家族が勧めるのもやりやすい
アロマ療法がありますし、
自分で始めやすい、家族も勧めやすいって観点で言えば、アルツハイマー病も
脳血管性認知症も手軽な方法が揃ったかな?って感じですね。
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