夏、冷え性を悪化させる新原因は室内室外の温度差だけではなく、
身体の中(上半身と下半身)の異常な温度差!
8/11のテレビ朝日系(朝日放送系)
たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学
〜夏の冷え症と夏バテの新原因が判明!
の
下半身型冷え性部分の話題です。
冷え性対策っていうと靴下とかレッグウォーマーとか場合によってはカイロ等々、
夏とは思えない温め系グッズが必要ですが、今回のたけしの家庭の医学は簡単なツボ療法
でしたし、検証5日くらいで改善するのでかなりナイスじゃないか?ということで
取り上げてみました。
教えて下さったのはツボ系のお話しでは高確率でテレビに登場するお馴染みの
北里大学東洋医学総合研究所漢方鍼灸治療センター副センター長の伊藤剛先生。
しかも今回のテーマの夏に冷え性を悪化させる新原因を突き止めたのも伊藤剛先生
だそうです。
伊藤先生によれば
「実は夏の冷えは温度差が大きな問題になるんですね」
「温度差っていうと外は凄く暑くってビルの中は冷房が効いているその温度差って
思うかも知れませんが、それも大きな要素ですけどそれ以外に別の要素の温度差が
あるんですね」
っとのことで、それが身体の中で起こる上半身と下半身の温度差なんだそうです。
最初に今回の内容をまとめておきます(主にナレーション部分)。
・夏の身体は熱を逃がしやすくなっているので、外と室内の急激な温度変化は冷え性を
悪化させる要因の1つと考えられている
・しかし、伊藤先生が指摘する夏に冷え性を悪化させる新原因は身体の中で起きる
異常な温度差で、元々健康な人でも皮膚の温度とか内臓の温度等全部少しずつ異なるが、
冷え性の人は下半身と上半身の温度差が大きく、異常を感じる、
これが下半身型冷え性
・冷え性には全部で5つのタイプがあり、
全身が冷える全身型、ある部分だけが冷える局所型、手足の先が冷える四肢末端型、
内臓などお腹が冷える内臓型、そして今回取り上げられる下半身が冷える下半身型
がある
・下半身型冷え性はその名の通り下半身が冷えるタイプの冷え性で、中高年に多く
冷え性に悩む人の約8割がこのタイプと考えられており、
特に下半身型が夏に悪くなる冷え性の特徴
・下半身型冷え性の特徴は、(冷房の効いた部屋などで)一旦身体を冷やすと、
常温に戻っても足はいつまでも冷えたままで戻りにくく、上半身の温度は冷やす前より
高くなりやすく、このような異常な温度差が身体に起きてしまう
・下半身型冷え性の原因は、何らかの理由で下半身の血管が収縮して血流が減り
腰から足先に血液が行き届かず、行き場を失った血流は上半身に行き、
必要以上に増加し上半身に熱が溜まり、足と上半身の体温に異常な差が出るため
(冷えのぼせ状態)
・冷え性に効果のあるツボは築賓(ちくひん)・臀中(でんちゅう)・八風(はちふう)で、
5日程度の検証でもかなり効果があった
とのことで、以下は詳細です。
下半身型冷え性の人に起こる身体の中に起こる温度差の検証実験
&下半身型冷え性の人の普段の症状
番組ではビデオ出演の3名の冷え性の方に伊藤剛先生監修の下半身型冷え性の人に
起こる身体の中に起こる温度差の検証実験というのをやっていましたが、
やり方はシンプルでほぼ普段冷え性が起こりやすい状況下に居て貰って
サーモグラフで体温測定って感じでしたが、歴然って感じで足先だけが
異常に体温が低くく、上半身はかなり火照り気味ですね。
(なのに上半身も寒いって方もいましたが)
尚、普段の症状については、冷え性の8割が下半身冷え性だ、ということなので
自分がそうか?そうでないか?っていう判断はあんまり必要無いかも知れませんが、
一応書いておきます。
下半身型冷え性の人に起こる身体の中に起こる温度差の検証方法
@冷房が効いた部屋に30分入って貰い、簡易的に冷えの状態を作り出す
A冷房を切り部屋が常温に戻った後身体の温度差をサーモグラフで測定検査
とこれだけですが、
・冷房の効いた部屋に入ると3名とも割と直ぐに冷えを感じ始めたが、
伊東さんって方は数分後には足は冷えているが手は手汗をかく程が火照りだした
・同じく伊東さんは冷房の中にいるのに15分後には手だけではなく顔も発汗してきた
・中島さんって方も喉からお腹辺りまでが熱くなってきた
とのことで、下半身は冷えるのに上半身は体温が上がるというのが
冷え性の方には体感として判るようです。
実際検証後の冷え性じゃない人のサーモグラフと比較すると、
冷え性じゃない人は脳と足先の温度差が6.4℃程度なのに対して、
下半身型冷え性の人の頭部と足先の温度差は10℃以上
中島さんの場合はなんと足先24℃で脳の温度の差は14℃と
かなり大きな差になっていて、これこそが身体の異常な温度差の正体だそうです。
(因みに小島さんって方は自覚症状はないようでしたが、実際のサーモグラフ測定では
上半身の体温は上がっていた)。
また冒頭にも書きましたが、
・下半身型冷え性の人は、一旦足先が冷えてしまうと足はいつまでも冷えたままで
元に戻りにくく、上半身の温度は前より高くなりやすいのが特徴
(部屋を常温に戻し30分過ぎても足先だけは冷えたまま
(サーモグラフは真っ青)
とのことです。
@小島幸子さん(49) 主婦の場合
★普段の症状★
・冷え性歴20年以上
・夏はスーパーや電車などの冷房が辛い
・特に冷えを感じるのは下半身で、特に冷えを感じるのは足先。
ももや腰も冷えている
・冷房に当たると足から冷え始め全身に広がるので、夏にも拘わらず
クーラーの効いた部屋では靴下、腹巻き、首回りにストール、更にカーディガンの重装備
・普段は夏仕様の薄手の腹巻きを着けているが、
医者からは「できればカイロを着けてくれ」と言われている
(夏はカイロは売っていないので冬の間に用意するようにいわれている)
A伊東むつみさん(51) 主婦の場合
★普段の症状★
・冷え性歴30年以上
・酷くなると冷えで眠れなくなる
・特に冷えを感じるのは下半身で、足先から腰までいつも冷たい感じ
・夏場は家族が湯船に浸からずシャワーで済ますことが多いので(風呂を沸かさない)、
湯船に浸かる代わりに足湯、更に冬用靴下で保温。
B中島愛さん(33) 主婦の場合
★普段の症状★
・冷え性歴10年以上
・夏はスーパーや電車などの冷房が辛い
・冷えを感じるのは手足、特に足先。
とのことでした。
なぜ下半身型冷え性の人は異常な温度差が身体に起きてしまうのか?
⇒夏に現れる冷えのぼせの正体&下半身冷え性の原因
ここはナレーションオンリーの説明ですのでまとめ的に。
異常な温度差が身体に起きてしまう原因■
・そもそも下半身型冷え性は何らかの原因で下半身の血管が収縮し、血流が減り、
腰から足先に血液が行き届かなくなることで起こる
・下半身に行き届かない血流は行き場を失い、行き場を失った血液は上半身に行き、
上半身の血液が必要以上に増加して熱が上半身に溜まってしまう
・その結果、足と上半身の体温の分布に異常な温度差を生じてしまう、
これこそが冷えのぼせの状態で、
夏、冷房にあたった時、足は冷えるのに上半身が火照る状態の人は冷えのぼせの現象
が強く起こっていることが考えられる
下半身型冷え性はなぜ起こってしまうのか?
・下半身型冷え性の原因は、老化に伴いお尻や脹ら脛の筋肉が凝り固まってしまい、
その近くを通る交感神経を刺激し、下半身の血管を収縮させたり血管自体を圧迫し、
温かい血液が足先に行きにくくさせてしまうため
とのことでした。
夏の冷え性を予防・改善!3つのツボ
⇒築賓(ちくひん)・臀中(でんちゅう)・八風(はちふう)
伊藤剛先生がスタジオに登場しての解説でしたが、
この3つのツボは伊藤先生が実際に診察や治療で使用している下半身型冷え性に効くツボ
なんだそうですので、期待して良いんじゃないでしょうか。
この3つのツボは
・冷えを感じた時に押すと直ぐ温かくなる、
・今冷えが無くても予防になる
のが特徴だそうです。
@築賓(ちくひん)
・築賓は足のふくらはぎの内側にあるツボで、内くるぶしと膝の関節を結んだ線の
下から3分1くらいの位置で、頸骨(けいこつ)のちょっと下側
(ナレーションでは「ツボを押して痛みを感じることこそ下半身の血流が悪くなっている
証拠」と言っていましたので、よく判らなければ痛い所を探して押せばよいかと)
・押す力は、ハンコを押す時にちょっと力を入れる時程度の力加減で押し、
ふくらはぎを両側からつかむように押すと効果的
・築賓を1回に押す時間は5秒で、5秒経ったらゆるめる。
これを1セットとして左右5セットずつ行う
A臀中(でんちゅう)
・臀中の位置は左右のお尻の少し上側で、骨盤の一番下の骨と太ももの付け根を底辺とした
正三角形の頂点にあり、指で押してみてコリを感じたり痛みが出ればそこがツボ
・効果的に押すにはソフトボールや軟球などの大きさのボールを使うのがよい
とのことで、やり方は
1.仰向けになり両膝を軽く立てる
2.ボールを臀中の辺りにセット
3.反対側の腰を浮かせて動かしながらボールで押す
4.左右それぞれ30秒間行うと、下半身に向かうお尻の血管の血流が回復し、
冷えの改善が期待できる
B八風(はちふう)
・八風の位置は、足の指の付け根の左右それぞれ4ヵ所
押し方は
(ナレーションが押し方と言っていたのでそう書きましたが、添えた手でツボを押してる
わけではなく、ただ曲げてるだけです。押しちゃいけないわけでもないでしょうが、
やってみると判りますが手の親指又は小指を絡めて足のツボ4点を同時に押すのは
たぶん無理(ノ∇≦*) 。)
1.足の指を足の裏側に向けて強めに曲げる
2.この状態で5秒間キープ
3.5秒経ったらぱっと離す
4.これを1セットとして左右5セットずつ行う
5.足指の末梢血管の血流が回復するので足がポカポカになる
とのことでした。
↑↑の小島さん(49)と伊東さん(51)に再び協力して貰っての検証(たった5日)を
行っていましたが、
・伊東さんはスーパーの冷房対策にロングカーディガンにロングスカートを着込んで
出掛けていたのが、Tシャツに素足でもダイジョブに、クーラーの効いた部屋での家族との
団らんでもモコモコ靴下なしの素足でOKと大幅改善
・小島さんもノースリーブに素足で全然ダイジョブ、全身が冷えていたのが暑さを
感じているようで、今迄は1人の時はエアコンすら点けてなかったのが
しっかりエアコンを点けて、夕食の家族団らん時も熱帯夜でもエアコンを切っちゃって
たのが点けていてもダイジョブになって御家族の不満も無くなった
なんて状況でツボ効果覿面って感じでした。
ツボ療法ってその時は気持ちよかったり症状が改善してもすぐ戻っちゃいそうな印象で
続けるのも大変って気がしてたんですが、5日でこんなに改善するならいくら何でも
その程度なら続きますし、サボっちゃってもまた「やればいいや」って程度の期間ですし、
是非!って感じですね。
ただ、ツボって探しにくくてよく判らないってこともあると思うんですが、
(番組での説明は一応漏らさず書いたのでこれ以上説明できませんが)
そういう時は1回だけ鍼灸院にでも行って確実に場所覚えてくるとか、
伊藤先生の書籍でも立ち読み(できるか判りませんが…)して試してみるとか、
工夫する価値はあるかなって印象でした。