2015年厚生労働省がコレステロールの摂取制限を撤廃しちゃった!?
8/18のテレビ朝日系
林修の今でしょ!講座〜名医が実践!牛肉の部位を食べ分けて健康に!
&身体が発する大病の差異を学ぼう 2時間SP
の牛肉部分の話題です。
教えて下さったのは久々登場の
沖縄・こくらクリニック院長で通称“肉ドクター”の渡辺信幸先生。
牛肉のある部位が高血圧・夏かぜ・ダイエット・肌のトラブル他に効果がある、
って話は勿論面白かったんですが、「食事と血中コレステロールは関係ない」
って話はTVではニュース系はともかくバラエティー系では初登場の話題かな?ってことで、
書いておきます¥^−^¥。
(↑↑はテレ朝なので朝日新聞の記事らしいです)
渡辺信幸先生によれば
「脂は血液の中でドロドロに固まるという様なことが昔から言われているんですが、
2015年の厚生労働省の日本人の食事摂取基準で
『食事と血中コレステロールは関係ない』と発表しました。」
「つまり、今迄は肉・卵・脂・えび、コレステロールを含む食べ物を沢山食べると
血液の中にコレステロールが増えてきて色んな病気になりますよ、(と言っていたのが)
厚生労働省が『無関係』と発表したんですよ」
とのこと。
林修さんの説明では
「コレステロールを含む食べ物の摂取基準が撤廃されました。これには本当に驚きました。
なんでも厚生労働省によると、目標量を設定するのに十分な科学的な根拠を
得られなかったため、ということのようです。」
とのことでした。
産経ニュースの4/29と5/25の記事に結構詳しく出てて
食事コレステロールもう気にしなくていい?「血中濃度と無関係」厚労省は抑制目標値「撤廃」
動脈硬化学会声明「コレステロール値、食事で変わらない」生活習慣全般の改善を
の内容をちょっとまとめてみると、
・英国の医学雑誌で動物性脂肪の多い飽和脂肪酸摂取量の制限を基本とした食事指導を
してもしなくても心筋梗塞などの死亡率は変わらないとの研究結果がでてしまい、
米政府も2月にコレステロールの摂取基準を撤廃する方針を発表した
・厚労省も今年4月改訂の「日本人の食事摂取基準2015年版」でコレステロールの目標量
を撤廃してしまった(理由は林修さんの説明と同じ)
・日本動脈硬化学会も、血中コレステロールの7〜8割は体内で作られるので元々食事の
影響が少ないのと、体内の調整機能でコレステロール摂取が少なければ体内で多く作ら
れるので「食事で体内のコレステロール値は変わらない」と声明を出した
・日本動脈硬化学会は健康な人ではコレステロールの制限は必要ないとしたが、
悪玉のLDLコレステロール値が高い人は従来通り摂取制限を推奨(但し、学会内で
争いがある)、必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸をバランス良く摂るなど食事を含め
血圧や血糖値の管理、禁煙、運動など包括的生活習慣の改善が大切とし、
また、コレステロールなど脂質は食べ過ぎればカロリーオーバーになる点は注意が
必要とした
って感じでしょうか。
ということで、渡辺信幸先生によれば
「また変更があるかも知れないしどんな食品でも食べ過ぎはダメ」
とのこではありましたが、これは渡辺先生や主治医が見つかる診療所の姫野友美先生
は大勝利ですねぇ(´▽`)。
これだとコレステロールはダメ、脂質はダメって前提が消えちゃったので、
医学界も医薬品業界も食品業界もこれから大変(≧m≦)、っていうか、
高血圧・動脈硬化系の病気の具体的な対策が生活習慣乱れ・運動不足・食べ過ぎの改善
くらいしかなくなっちゃいましたから・・まぁ魚などのオメガ3脂肪酸とか野菜とかは
バッチリ生きてますが、食べちゃいけない系は塩分とカロリー関係するから糖分
くらいになっちゃいましたね(ノ∀`)。
高血圧には血管に良いとされる栄養素タウリンを含んだサーロイン!
牛の脂にはオレイン酸も豊富なので血圧を下げる効果がある!!
渡辺先生によれば
「血圧が高めな方には、血管によいとされる栄養素を含んだサーロインがオススメ」
とのこと。
この理由について渡辺先生と林修さん、ナレーションの説明をまとめると
・サーロインはSir.Loin(Sirは英国ナイトの称号)ですから高級肉の代名詞で、
背中から腰にかけてのあばら骨の外側の肉で、肉質も各部位の中でトップクラス
・サーロインはタンパク質が分解してできるタウリンとオリーブ油に含まれている
ので有名なオレイン酸が豊富で、血圧を下げる効果が期待できる
・高血圧は老化などが原因で血管が細く硬くなり、血液を流す為に高い圧力を
掛けるなければいけない状態で、血管に無理が掛かり破裂するのが脳卒中
・牛肉に含まれるタンパク質は血管をしなやかにすると言われ、
サーロインに含まれるタウリンは血圧を下げる効果が期待できる
・オレイン酸も牛肉の脂にたっぷり含まれており、オレイン酸は動脈硬化や
心疾患の予防改善に効果が期待される栄養素で、脂は食べた方が良い。
なのでステーキを頼むとき「は脂の落とさないで持ってきて下さい」
と言った方が良い
ということで、ダイエットするには微妙ですけど、「脂は食べた方が良い」
なんて言われると常識覆っちゃうというか嬉しいですね(*≧m≦*)。
また渡辺先生の血圧が高めなときにオススメの食べ方はブロッコリーと一緒に食べる
だそうです。この理由は
・緑黄色野菜は血管の老化を防ぐ働きが期待されるβ-カロテンが豊富
・ブロッコリーは食べた塩分を排出するカリウムも豊富なので血圧を下げる効果
が期待できる
とのことです。
その他の組み合わせについて今回の学友の渡辺えりさん、劇団ひとりさん
が質問していましたが、
タマネギ⇒牛肉に含まれるビタミンの吸収を助けるアリシンを含む
大根おろし⇒タンパク質の消化吸収を助けるプロテアーゼを含む
とのことで、どちらも良いみたいですが、渡辺先生の一押しはブロッコリーだそうです。
また、林修さんが「熟成肉が大ブームになってますけど栄養価は変わる?」
って質問をしていましたが、渡辺先生によれば
「熟成肉は栄養面ではあまり変わりませんが、香りが良く味も複雑になり
美味しくなるので、食欲が低下する夏場にはオススメ。」
「タンパク質の分子がアミノ酸に細かく分解されますので栄養の吸収率は高くなる」
とのことでした。
夏かぜには脂肪が多く体温を上昇させて身体の免疫を高めるテールがオススメ!
渡辺先生によれば
「夏かぜはウィルス撃退に期待できる栄養素を含んだテール(尻尾)がオススメ」
なんだそうです。
理由について渡辺先生と林修さんの説明をまとめると
・夏の暑さで冷たい物、サッパリしたモノばかりを食べていると身体の免疫力を高める
脂肪・ビタミン・ミネラルといった栄養素が不足がちになり、
身体の免疫力が低下してかぜを惹きやすくなり、暑さで食欲が更に落ち夏かぜが
長引きやすくなる
・テールはサーロインの2倍も脂肪を多く含み、体温を上昇させて身体の免疫を高める効果が
期待できるので、夏かぜの予防にも、夏かぜにかかった後もオススメ
(脂肪で体温が上がれば免疫力が上がる)
・テールはミネラルの亜鉛が含まれていて、この亜鉛がウィルスの増殖を止めて
炎症を抑える効果が期待されている
とのことでしたが、渡辺先生のオススメのテール料理はテールスープだそうです。
この理由は、
・ネギに殺菌・体温上昇に役立つ硫化アリルが含まれる
とのことで、お好みによって御飯も食べると良いそうです。
夏バテにはビタミンB1を豊富に含んだレバーがオススメ!
鉄分・銅・亜鉛・ビタミンB12で貧血の予防も!!
渡辺先生によれば
「夏バテはビタミンB1を豊富に含んだレバーがオススメ!」
「このビタミンB1が体中の動きを良くするビタミンなんです」
とのこと。また、
「それだけでなくレバーは鉄分だけではなく銅・亜鉛・ビタミンB12も含みますから
貧血の予防にもピッタリですから」
とのことです。
オススメの食べ方は定番のレバニラだそうで、
「ニラにはアリシンというビタミンB1の吸収を助ける働きがあります」
とのことでレバニラがオススメなんだそうです。
ダイエットには脂肪燃焼を助けるカルニチンが豊富なヒレがオススメ!
牛肉に含まれるカルニチンは豚肉の2倍!⇒ダイエットにこそ牛肉!!
食べ過ぎはダメだけど余計な脂肪は下痢で出ちゃうので脂肪は太らない!!!
渡部先生によれば、
「ダイエットには脂肪燃焼を助ける栄養素を含んだヒレがオススメです!」
とのこと。
ヒレ肉についての渡辺先生や林修さんの説明をまとめると
・ヒレはサーロインとカルビの間にあってあまり動かない部位なので柔らかい肉質が
特徴だが、ヒレには脂肪燃焼の仕掛け人カルニチンが多く含まれる
・タンパク質の細胞の中にはミトコンドリアという脂肪を燃やす燃焼炉があり、
カルニチンはそこに脂肪を運び込んでエネルギーを産み出している、つまり
脂肪を燃焼させている
・カルニチンの含有量は大体鶏肉の2倍が豚肉、豚肉の2倍が牛肉で、牛肉がダントツ
・更にヒレの良い所はロイシンというタンパク質が含まれ
ロイシンは筋肉を大きくする(増強する)働きがあり、たっぷり食べると
筋肉が増えて代謝がアップする
とのことでしたが、劇団ひとりさんの
「ヒレはお値段もするので第2候補も・・」
との質問に対し、渡辺先生
「第2候補は赤身全て。赤身にはカルニチンが含まれております」
とのこと。でもロイシンはどうやらフィレということのようで、
「赤身全部にカルニチンは含まれますが敢えてダイエット効果を狙うならヒレ」
とのことでした。
お肉と肥満の関係⇒限度はあるけど脂肪は太らない
渡辺先生が良く仰ってることですが、一応書いておきます。
渡辺先生によれば
・炭水化物には糖質が含まれ、糖質はエネルギーとして使うが血液中の余った糖質は
脂肪細胞に蓄えられ脂肪細胞が大きくなる。全身の脂肪細胞が大きくなったのが肥満
・限度はあるが食べ過ぎた脂肪は下痢になって排出されてしまう為蓄積はされにくい
とのこと。
またナレーションでは
「タンパク質1日約50〜60g程度の摂取量を推奨されることが多いですが、
肉ドクター(渡辺先生)曰く、ヒレなら1日約200g程度までならOK」
とのことでしたが、
「野菜なども取り入れ、たっぷり食べた後は運動も必要」
とのことでした。
肌荒れ・たるみ・しわなど肌が気になる時こそスジ肉!
渡辺先生によれば
「肌荒れ・たるみ・しわなど肌が気になる時こそスジ肉!」
だそうです。
渡辺先生、林修さんの説明をまとめると
・肌の土台部分にはコラーゲンが網を作っていてベッドのスプリングのように
肌の弾力を保っているので、肌のお悩みにはコラーゲンを不足させず肌の弾力性を保つのが
重要
・牛スジは主に牛のアキレス腱から取れる部位で肉は硬く旨味が凝縮しているが、
牛スジにはコラーゲンが豊富に含まれるだけでなく、コラーゲンとコラーゲンを
結びつけるエラスチンというのも含まれ、
更に肌を瑞々しく保つヒアルロン酸も入っている
・肌の度台を作る3つの栄養素のコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が含まれているうえ
牛スジは比較的安価で無理なく食べられるのもポイント
とのことで、渡辺先生のオススメの牛スジ料理は牛スジの煮込みだそうです。
トッピングのネギに含まれるビタミンCも意味があり、ビタミンCはコラーゲンの
合成を助けるので、筋の煮込みにネギが掛かっている点がよいんだそうです。
カルビはビタミンB12が豊富なので疲労回復が期待できる!
タンにはパントテン酸が含まれ、ストレス解消に役立つ!・・・他
最後は質問コーナーみたいな感じで他の部位を簡単に取り上げてましたので、
ササッと。
カルビ
・カルビは韓国語でアバラ肉(バラ肉)のことで、タンパク質や脂肪もあるが
ビタミンB12が豊富で疲労回復が期待できる
タン
・タンにはパントテン酸という成分が含まれ、これはストレス解消ホルモンの
副腎皮質ホルモンの合成に関わると言われているので、ストレス解消を期待できる
・食べ方は渡辺先生はタンで作ったチンジャオロースがオススメだそうで、
ピーマンのビタミンCがストレス解消ホルモンの合成を助けるとのことでしたが、
ネギタン塩にレモンを掛けて食べるのも勿論OKとのこと
牛の胃袋=ミノ・ハチノス・センマイ・ギアラ
劇団ひとりさんの「ギアラってなんですか?」
って質問だったので他の部位の詳しい説明は無かったんですが、
ミノ・ハチノス・センマイ・ギアラはいずれも牛の胃袋でギアラは4番目の胃袋
だそうです。
効果は渡辺先生によれば
「ビタミンKを含みますので敢えて言えば骨を強くする効果を期待できる」
とのことで「敢えて言うなら」なんてことですからそれ程の効果はないのかも…。
イチボ・ミスジ
林修さんの
「最近の流行でイチボだとかミスジだとか所謂希少部位ということで
こんなチョット出てきて高いんですがこの辺りの栄養面は?」
とのことでしたが、渡辺先生によれば、
「栄養成分というのは厚生労働省或いは文部科学省が発表してるんですが、
希少部位についてはまだ発表されていません」
とのことで、特に美味しいって訳でもないですし、栄養面も不明じゃ
まぁ話の種ってだけみたいですね(´▽`*)。
ということで、最後に
肉ドクターからの牛肉の大事なお話
ということで、
「牛肉は確かに優れた栄養を持っています。だけど牛肉だけ食べればいい
という訳ではありません。野菜などを取り入れてバランスの良い食生活を
心掛けて下さい。
勿論、食事指導を受けてる方はね、主治医の方と相談して下さい」
と渡部先生にしては丸い結論でしたが@^-^@、
毎度、渡辺先生のお話はとっても幸せな気分になれて良かったなと思いました。
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